今日は月に一回の明治神宮歌会が開かれる日。
朝は風が強く寒かった。だが陽射しに春の気配を感じて少しだけ季節を先取りした服装にした。真冬はタートルネックが多く首筋を隠していたが、シャツを着て首と襟元を出して。
今日の講師の方は岡野弘彦先生。6人の講師の中でいちばん厳しい方と思っている。会場の前に置かれたボードに書かれている当座は『父』または『母』。
父や母のことはよく歌に詠んでいるが自分で気に入った歌を詠めていなかったので難しかった。
わたしが出した歌は
「写し絵にかすかに笑ふ母の顔やさしさ増せりわが苦しきとき」
下二句の表現をもっと工夫した方がいいと言われた。そのことでさらに進歩できると。写真に見る亡き母の顔がわたしに何を伝えているのか。わたしは母の写真から何を感じているのか。もう少し深めてみたい。
家に帰りこんなふうに直してみた。
「写し絵にかすかに笑ふ母の顔わが悲しみに声かけるがごと」
歌会以外で詠んだ歌は
バス停の青き標識白梅の景をかりつつ人とバス待つ
めぐりの家二軒なくなればわが庭の眺め変わりしみじみ眺む
椿の花の下で眠るももこの写真
夜撮ったのでぴんぼけになった
明日撮り直してアップロードし直すかも