朝は雨、家でのんびり過ごす

 昨夜は疲れたのか、11時頃に眠り7時半に起きた。途中一回起きたがすぐ眠った。
 起きてカーテンを開けると雨が降っていて、祭りの余韻をかき消すようだった。
 明治神宮の月次歌会に応募する歌を作ろうとして、9月の兼題を勘違いしていたことに気づいた。なぜか11月の兼題「りんご」を9月の兼題と思いこんでいた。9月の兼題は「輪」であわてていくつかの歌を詠んだ。りんごで数首ほど作っていたのだがこれはまだ考える時間があるので保留にした。
 時間をかけて詠めばそれなりの数の歌を詠むことができるが自分ではどの歌がいいのかわからない。冷静になると前よりはわかるようになったが自分の歌を客観視するのがわたしにとってむずかしい。ただ、ちょっと前の歌を見ると物足りなさを感じるものが多く、これは少しの進歩があったと考えていいだろう。
 夕方、散歩を兼ねて近くのコンビニまで買い物に行った。遠回りして歩いたが雨がポツリポツリと落ちてきたので行こうと思ったところまで行かずに引き返した。膝の手術をした後のリハビリに杖をついてゆっくりと歩いている近所の人に途中で会い、立ち止まって話した。家の中以外はあまり歩いていないので疲れるとぼやいていた。


 祭り終へし朝の雨はわが犬の涙と思へ写し絵見やる

 雨粒が川の水に出逢ふとき数限りなき輪のちりぼへる

 昨日(きぞ)なくて今日あるもの梅一輪くれなゐのまぶた開きていたり

 灰色の壺に接して朝焼けの色影ろふセザンヌのりんご

 わが庭で十年(ととせ)咲き継ぐ大輪のダリヤの名はテンダーピンク

 
 マツケンサンバ歌ふ舞台の男を浴衣の幼女飽かず見上げをり

 祭りの好きな母いずこにおはしますや隣の席をあけて待つに