再検査の結果は問題なしだった

 朝は冷え込み、いつもの朝の散歩はフリースの手袋とぐるぐる巻きの長いマフラーで防寒対策をした。
 午前中は年賀状の印刷がうまくいかなく手間取った。ついにプリンターの使い方を問い合わせた。すごく簡単なことなのに言われてみないとわからなかった。わかってしまえば笑ってしまうほどのこと。午後出かける予定があるので17枚だけ印刷して終わりにし、昼食を食べて家を出た。
 先週の土曜日に血液検査の再検査をしたがその時アミラーゼの数値が高く、さらに詳しい検査項目を加えてその結果が今日わかる。
 新たな検査項目に腫瘍マーカー2項目があるのを病院が発行した領収書を見て知り、この1週間なんとなく落ち着かなかった。
 だが結果はよかった。アミラーゼの数値が高いのはすい臓の疾患が原因ではなく、唾液腺に由来するもので、唾液腺の異常というより体質によるものとのことだ。医師はすい臓がんの疑いをもって検査をしたのだが、腫瘍マーカーも問題なしとのこと。
 ほっとしてその後、血糖値やコレステロール値を管理するための食事指導を受けた。だいたい現在の食事内容でよさそうだ。主食の炭水化物も一日の適量の範囲内。脂肪分の多い肉を食べる傾向に気づいたのでここは改善する余地あり。野菜はなるべく多く。ただ、じゃがいも、里芋、さつまいも、蓮根、長芋、山のいも、西洋かぼちゃは糖質が多い野菜なので、一日に食べられる量が限られている。いも類が好きなので毎日の食事で食べることが多かったので気を付けよう。
 病院を出たときは辺りが暗くなっていた。1週間の杞憂が杞憂にすんでうれしいが、これからはやりたいことをもっと積極的にやるようにして生きようと思った。この年齢になると一寸先は闇の中を歩いているようなもの。できるときにやりたいことをやっておこう。自分の気持ちに正直に生きよう。

 病院で食事指導 窓の外がコンクリートの地下の部屋で

 五穀米の袋を持って家に帰る一番星が誘うごとし

 人生の喜怒哀楽に別の世にいる親も犬も添いくれるなり

 再検査の結果案じる電話ありこの世の友をありがたく思ふ

 都会の夜の煩悩を吸いとるや月は赤く輝きのぼりぬ

 電飾の灯る夕暮れ傷ついた羽根をたたんでひとりの家へ