クリスマスの日だが買い物に行ったり掃除をしたり

 晴れて陽射しが出て風もないが空気が冷たい。朝の散歩は手袋をしてさらにポケットに手を入れた。
 弟が午前中に家に来たのだが、居間に入るや否や「暗いね」と言い、このひとことがきっかけで今日も車で買い物にでかけた。
 弟のことばで居間の照明が暗いのに気づき〈もっと前に気づいていたが〉、無視できないと思った。弟はすぐ帰ったので、脚立を持ってきて照明カバーを取り除くと、2本の蛍光灯のうち1本がほとんど光っていない。
 これでは暗いはずと思い、その1本を取り外しすぐ車でよく行く近場のホームセンターに向かった。
 居間の蛍光灯2本と、ついでに仏間の蛍光灯も2本買った。仏間はそれほど灯りをつけないが、前に蛍光灯を替えたのはまた父がいる頃だったと思う。もう5年以上は替えていないのでそろそろ替え時と思った。
 そういえばわたしの部屋には照明器具が三か所あり、そのうちの一か所は切れた電球を替えていないので点かず、もう一か所は10年くらい替えていなくても点るのが不思議だ。
 買い物から帰り、居間の天井の照明器具に付いた蛍光灯をふたつとも取り換えると驚くほど明るくなった。明るくなった部屋を見て思い出すの老犬ももこのこと。ももこは昼間はこの部屋(居間)で過ごすことが多かった。もっと早く明るくしてあげればよかった。
 毎日車で出かけているが車の汚れが気になり、午後は車の清掃をした。古タオルを何枚も使って汚れを拭き取った。細かいところの仕上げは古い歯ブラシを使った。車をきれいにしながらももことよくこの車で動物病院に通ったことを思った。
 師走は忙しくしたくなくても、なにかとしなければいけないことがある。のんびりと年賀状でも書こうと思っていたがまだ一枚しか書いていない。
 柴犬レオが死んだときは喪に服す思いがあり、翌年の年賀状は出さなかった。ももこの場合は年賀状を書こうと思っている。ももこのことを軽く思っているわけではないよ。

 父方の叔母が送りくれし綿入れ父の写真の前で着て見せぬ

 雨戸閉める手をやすめて仰ぎみる桜木の枝と一番星

 わが犬がいない年の瀬 蛍光灯替えたれば部屋明るくなるに

 とうとつに泣き出す不思議悲しみは日常のなかうごめいている