朝は雨が残った

 昨夜家に帰ってきたのは7時過ぎだったがその頃は雨が降っていなかった。雨が降り出したのは何時頃からだろうか。
 朝起きたら庭の木々も庭土も雨に濡れ色が沈んでいた。朝のうちはまだ雨雲が残り、ぽつぽつと雨が降った。傘は必要がないほどの雨だが濡れ続けると寒そうな雨だ。
 いつものように老犬ももこの散歩がきっかけで知り合った犬友だちとその愛犬と散歩した。愛犬はTちゃんという13歳の柴犬の女の子で毎日2回元気に散歩しているが、内分泌系の病気を抱えている。クッシング病といい、脳下垂体か副腎に腫瘍ができそのためにコルチゾールが過剰に分泌されてしまう病気だ。その分泌過剰を抑えるために薬を毎日服用している。薬の効き具合をチェックするために2か月に1回、特殊な血液検査をしている。症状は食欲が旺盛になり、水をたくさん飲むようになる、そのためにおしっこをする間隔が短くなる。Tちゃんは眠っている夜は8〜9時間くらいおしっこをしないでいられるが昼間は2時間おきくらいにおしっこをしたがるようになったそうだ。
 クッシング病の症状は現れているが、よく食べるし時々長い散歩を楽しんでいるそうなので病気は良くコントロールされているのだろう。ただ、昨夜1時間くらいどうわけか吠え続けたと飼い主さんは心配している。いままで吠え続けることはほとんどなく、お亡くなりになったご両親の代わりに世話をするようになって2回しかなく、今回は3回目だと言う。
 柴犬レオや老犬ももこの場合を振り返ってみると、どちらも元気な時はほとんど吠えなかったが体調が悪くなってから吠えることが多くなったのでそのことを話した。Tちゃんの様子を見て吠えることが前より頻繁になったら要注意だがそうでなければ何かいつもと違うことを感じて吠えただけでそれほど心配しなくてもいいのではと話した。犬は自分の生活環境に何か異変(いつもと違ったこと)を感じて吠えることがあるが、からだの中の変調を感じ訴えるために吠えることもあるように思う。
 昨日、武蔵小杉の歌会に出席したとき、先生にわたしが提出した歌を2首添削していただいた。その添削でどういうことをわたしに伝えたいのかが一夜明けてよくわかったような気がした。そのこころを汲んで自分でさらに作り直してみたい。

 午後から今日も外出した。雨は止んでいたが寒かった。自由が丘で1時間半ぐらいのセミナーを受け、終わった後いくつか買い物をした。ももこがいた時もよくこの街にでかけ、今日と同じように買い物をして帰ったことを思い出した。
 駅前のスーパーマーケットで少し買い物をして家に帰ると、玄関外に紙袋が置いてあり蜜柑が入っていた。携帯に着信が記録されていたのでコールバックすると近所の友だちが届けてくれたことがわかった。

「引力が働き柿の葉が・・・」という歌をより具体的に数字で表してみた。

柿の葉が二枚四枚三枚と続けて落ちたり冬はもうすぐ

 三日月と犬の遠吠えの歌を作り直してみた。

三日月にはわかるのだろうかたえまなく遠吠えする犬の気持ち

 庭土に粉砂糖まぶしたごとく雪置かれおりレオは家の中
 山中の雪道子らが通うをみ父はふるさと思い出しき
 東京も吹雪いた日あり椿の木雪の重みにかしぎておりき
 東京のその日は大雪 老犬は雪見障子のそばで眠りき
 片側にかき寄せた雪いつまでも溶けずに残る日陰あり
 雪残る家の前の道 老犬はよろよろくるくるくるくるよろよろ

 風のなか咲いているキバナコスモス種をいっぱいつけているよ