久しぶりに歯医者さんに行く

 最後に歯科医院に行ったのが8月9日だったと思う。あのときは老犬ももこが腎臓病の末期症状をみせ、どろどろにした食べ物を何とか食べてもらおうといっしょうけいめいになっていた。そんな状態だったが5月頃、歯科医院から定期的なケアの案内が届いたのを伸ばし伸ばしにしていたので、思い切ってでかけたのであった。初期の虫歯が見つかり、翌週に予約を入れたが家に帰ってきて思い直しすぐキャンセルした。そのことはよかったと思うし、今になってみるとその前も行かなければよかったと思っている。ももこのためになるべく家にいてあげたかったと。
 過ぎたことは仕方ないが今日はキャンセルしてからほぼ三か月ぶりとなった。8月に見つかった虫歯はほんと小さくすぐ治療が終わった。だがもうひとつ初期の虫歯が見つかり、さらに歯科衛生士さんの定期的なケアも三か月たったので必要とのこと2週間後にまた予約した。
 この歯科医院はももこがいた時通い始めた病院なのでももこがいない今同じように通うことにどこか違和感がある。この前8月に来た時はももこが家に待っていてくれたんだなと思うことも寂しい。こうやって少しづつももこがいないことに慣れていくのだろうか。慣れても寂しさは変わらない。柴犬レオのときもそうだった。時間が過ぎて生々しい痛みはやわらぐが、寂しさやいないことを悲しむ思いは深くなってきた。
 
 わが犬が遊びし犬見かければ在りし日思われて胸詰まりぬ
 トランプ氏大統領のサプライズに政府マスコミ右往左往す
 11月19日らちされし少女いづこに暮らしておられるか
 三十九年の重さはかることできず会えることだけを信じて

 ももこが元気な時散歩の途中で匂いをかぎあったり、遊んだりした犬を見るとなんでももこだけがいないのだろうかと理不尽に思う。