小春日和の土曜日

 昨日はかなり寒かったが今日は一転してあたたかくなった。昨日は師走の頃の寒さ、今日は10月半ばのあたたかさ。陽射しがぽあんぽあんと地上に降りてきて、気持ちもからだもほどけていく感じ。
 昨日は寒い中、駅前の病院に健康診断の結果を聞きに行った。1〜2か月の血糖値の平均値を示すA1cヘモグロビンが少し高く、1〜2か月後に再検査をすることにした。またインスリンの分泌が抑えられている可能性もあると医師に言われ、すい臓のエコー検査を受けることにした。老犬ももこが腎臓病の末期になった5月頃から心身とも大変でひと月に1キログラムくらい体重が減り続けた。ストレスをやわらげるために甘いお菓子を食べていたことも確かで、その習慣が今も続いている。多分、この食生活が血糖値の平均値を上げたと思われるので、しばらく甘いものを止めるか控えることにした。
 今朝はいつもいっしょに散歩している犬友だちが愛犬と共に家を訪れ、ももこのためにお線香をあげてくれた。ももこのことを忘れないでくれることが何よりもわたしのこころをやわらげくれる。ありがとう。
 友だちが帰ってしばらくして聞き慣れない声の女性から電話があった。ももこが死んですぐのころ応募した短歌が互選で選ばれたとのこと。わたしが住む区が主催する文化祭のなかのひとつが短歌大会で、短歌を募集したところ今回は今までで一番多くの応募作が寄せられた。応募作がぜんぶ印刷されたものが送られてきてそれぞれ10首いいと思った歌を選んで送り、一定の数以上の票を集めた歌が互選賞となるそうだ。
 ももこのことを詠った歌を送ったので、ももこのことが認められたようにも思えうれしいが、最期を詠った歌なのであの日のことを思い出し、胸がしめつけられるように苦しくなった。複雑な気持ちである。
 明日短歌会が開かれ、すべての短歌の講評と受賞作の発表などが行われる。出席するつもりなので楽しみ。

 外に出たら、南の空にお月さまが・・・・。十二夜か十三夜のお月さま。ももこのようにやさしくほんわかしている月を見たら涙が滲んできた。
 ももこさんあなたのような月が出たよあなたに見られているみたいだよ


愛犬の写真を見たればわがからだ樂器になりて悲哀の調べ
愛犬に線香手向けくれる人ありて今日は小春日和
秋空を背負いていたる大公孫樹萌えの季節は老犬おりし
身の丈より大きな獲物背負いおりバス待つあいだ蟻を見守る
十字路で少女少年いさかいて少年ひとり歩き去りぬ
死して影失いし犬の写真の影目に入れば涙さそわれたり
掃き出し窓のかたちした陽だまりは去年の犬をおぼえているか
生きることは忘れることと思われぬ遠い時間たぐり寄せれば

色づきはじめた黄色の千両

今日植え付けをした花壇
ビオラの二苗とヒヤシンスの球根12個ほど、ネモフィラの小苗2つを植えた

8年くらい毎年この時期になると咲く小菊