老犬ももこの四十九日の準備

 早朝5時すぎに起きて庭に出たら、東の空の雲の切れ目から明るい空がのぞいていた。
 時間が進むにつれて雲の向こうに青い空が透けて見えるようになった。
 8月26日に他界したももこの四十九日が来週の13日なので、供華をくださった方やももこのことを気にかけてくれた方に心ばかりのお礼を、と思った。その買い物をするために午前中車でかけ、ハンカチーフを数枚買い求めた。柴犬レオのときもハンカチーフをお返しに差し上げた記憶がある。
 午後は庭で収穫した秋茗荷と八百屋さんで買った栗を組み合わせ絵を描いた。ももこのことを気にしないで絵を描くことに集中できるが、わたしはどちらを望んでいるのだろうと思った。ももこの世話で時間の使い方が制限される生活と、それほど制限されない生活と。ももこがいるから、という理由で誘いを断わることがわたしにとって都合がいいときもあった。ももこは気の進まない時間の使い方に対してわたしの楯になってくれたのである。反面、ももこがいることでやりたいこと、でかけたいことができないことがあったのも確かである。
 もしできることなら、わたしの生活が少しぐらい不自由になっても、ももこがいてほしいと思ったがとうてい叶わない望みである。

 ももこの闘病生活の最後のほうでももこの写真をアップロードしたが、その写真が気になって仕方がない。最後の2〜3週間の写真は見るからに衰えていて見ていて可哀そうになる。元気な時のももこの印象を残したいので削除しようかとも考えている。


「テンダーピンク」という名前のデコラティブ咲きのダリア
初夏に咲き、切り戻すと秋にも咲く
秋の花のほうが色が冴えているような気がする
この庭で14〜5年の命をつないでいるダリア