老犬ももこが夢に出てきた

 ももこが亡くなってから夜は11時前に眠り、一回未明に目を覚まし、次に4時過ぎに起きることが多い。
 今朝も4時半ごろ起きたので外が明るむ5時ごろまで布団の中にいようと思ったがいつの間にか眠ってしまった。次に目を覚ましたのは5時半ごろで起き際にももこの夢を見た。
 玄関の上がりかまちからももこが降りようとしている。ももこを見てわたしの意識はもう死んだはずなのに、と思っている。ももこはスムーズにタイルの床に降りる。玄関の扉を開けたところにいるわたしはももこが実際にいるのかどうか確かめようと背中に手を触れる。ももこの背中のしっかりとした感じがてのひらに感じられ、ここで目が覚めた。
 元気な頃のももこ。散歩に行くとき自分の足で玄関から外に出ていた懐かしいももこが夢の中に現れてうれしいような悲しいような・・・・・。
 ももこが亡くなってからまだ11日しかたっていない。この11日が何回も繰り返され、ずっとずっと続くのである。もう二度と、ももこはわたしのそばにいることはないと思うと気が変になりそう。

夢のなか亡き犬の背に触れたればてのひらに残る確かな感触

坂道を下る車のミラーにコッペパンのような雲現れる