老犬ももこの鳴き声に悩まされる

 自分で立つことも歩くこともできなくなり、寝たきりになった老犬ももこ。動物は動いてこそ動物なので、ももこのストレスはかなりのものにちがいない。
 眠っている時以外は鳴いているような気がする。目が覚め、しばらくは静にしているがそのうち鳴き出すことが多い。おしっこをしたいという要求ならわかりやすいが、どうして鳴いているのかわからないことも多い.そばに居て膝枕をすると鳴かなくなるが、ずっとももこのそばにいることはできない。何もできなくなってしまう。食事の支度、後片付け、洗濯、ゴミを捨てに行ったり、歯を磨いたり、お風呂に入ったり、買い物したり、雨戸を閉めたり・・・・・・人はやることが多い動物である。
 鳴いているももこを気にしながら、やることはやっているのだがこちらもストレスがたまっている。これをしたいのだが、ももこが気になり、落ち着いてできないストレス。それでもしなくて生活が回っていかない。何もかも放り投げたい気持ちがふと湧きあがる。
 ももこの夕食にジャガイモを多めに使って失敗した。いつもはさつまいもやかぼちゃを多めにして、緑色の野菜や赤系の野菜を組み合わせて煮込みハンドミキサーにかける。ほどよいとろみがついたポタージュ状のものができる。だがじゃがいもが多いと粘りが強くなり、糊のようにべたついて、スプーンで食べさせるとももこの口の周りやひげにべったりとはりつき、口の中に入ったものより、口の外に張り付いたもののほうが多いくらい。
 ももこは食欲がないだけでなく、食べ物を食べたり、飲み物を飲むことが難しくなった。ももこは食べたいのに食べられないのか、食べたくないから食べないのかがときどきわからなくなる。多分、食べたくなくて食べないのと、食べられないから食べないのが同時におこっているのかもしれない。
 寝たきりになり、食べることも不自由になったももこが可哀そうだがその辛さやストレスからくるいらいらをすべて受け止めることはできそうもない。なるべくももこがおだやかでいられるようにしたいのだが。

カラミンサ、トレニア、日日草が咲く夏花壇

夕方、東の空に虹が現れた

昨日のももこ