老犬ももこが食べなくなった

 昨日食べたものを少し吐いた、老犬ももこ。今日も朝ごはんを食べた5〜6時間後に、どろどろのドッグフードを少し吐いた。食べた量の1割より少ない量だが、消化できず胸がむかむかするのにちがいない。
 お昼頃吐いたのだが1時間くらいたって手作りのバナナケーキ少量に薬を包んであげたときは食べた。
 膀胱炎の治療で抗生剤と腎臓の血行を良くする薬を飲んでいる。膀胱炎のほうは薬の効果が現れて、おしっこに粘液質の混じり物が見られなくなり,おしっこの出方も改善した。ただ、一回でぜんぶ出しきれず、2〜3回続けておしっこをする。
 夕方になり、いつものように夕食を作ってももこに食べさせようとしたが、食いつきが悪い。食べようとして口に食べ物を入れると口をパクパクさせ、歯ぎしりを起こすので食べられなくなる。何回かももこは口に食べ物をくわえたがそのたびに歯ぎしりを起こしたので、食べさせるのをあきらめた。
 いつも通っている動物病院に電話をして、獣医師に相談すると、腎臓不全によりリンの数値が異常に高く、吐き気がおきても不思議ではない。食べたものを吐いたり、食べようとすると歯ぎしりをおこすのはそのためと考えられるとのこと。すぐ病院に来られれば応急処置であるが吐き気止めの注射をすることができる。皮下点滴では間に合わなくなっている可能性があるので、明日、静脈点滴をしたほうがいいと。
 ももこはぐたっと横になっているのでこのまま休ませたいから、吐き気止めの注射はしないことにした。明日、ももこの様子を見て、静脈点滴を受けるかどうかは判断することにした。
 どこまで治療を受けた方がいいのか。ももこにとって何かいちばんいい方法なのか。病院で長い時間をかけて点滴することで症状が改善するならばそうしたいが、毎日静脈点滴をしなければ生き伸びることができないのではかえってももこに負担になる。
 これからはももこのそばにできるだけいるようにしたい。

 今日は一日中ずっと家にいた。買い物もしなかった。庭に出てベニカナメの剪定の続きをしたが、頻繁に家に入りももこの様子をまめに確認した。紫陽花が色づき始めた庭は、3年前、柴犬レオがいた最後の6月を思い起こさせる。あのときもこういうふうに季節が変わり、時間が流れていたのだろう。いちど過ぎた時間は戻ってこないことをレオがいた時よりさらに切実に感じている。