卒業を祝うハモニカ

 ハモニカが支援学校に響きたり卒業祝う「オブラディ・オブラダ」

 朝から雨が降り、春めいた昨日から一転、冬に逆戻りした。
 お昼前に近くの特別支援学校に足を運んだ。校門近くに開いた売店では校内の菜園で収穫した野菜や,蒟蒻などの加工食品が並べられている。蒟蒻は少し離れた所にある園芸学校の敷地を借り、そこで栽培した蒟蒻芋で作ったそうだ。ほうれん草,小松菜に似た青菜、蒟蒻、手作りクッキーを買った。
 いつものように校内にあるカフェでコーヒーを楽しんだ。今日はこの春卒業する三年生がカフェで作業する最後の日なので、門出を祝う言葉をかけたいと思った。卒業する三年生は三人いるが一人がインフルエンザで休んでいた。その生徒さんがいちばん声をかけたかった人なので少しだけ気落ちしたが、そんな気持ちを吹き飛ばすうれしい出来事があった。
 やはり同じように卒業を祝おうと訪れた方が、生徒さんたちに聞かせたいと言ってハモニカを鞄の中から取り出した。よく使いこんだハモニカである。
やおら滝廉太郎の「花」を演奏した。ただハモニカを吹くというだけでなく、表現豊かな演奏になっていて驚き感動した。カフェにいた特別支援学校の先生もその演奏ぶりに感銘を受けたようだ。次にビートルズの「オブラディ・オブラダ」。さらに「蛍の光」を演奏した。
 特別支援学校のカフェがささやかなライブ会場になったようなひとときだった。生徒さんたちの門出に花を添えた素敵な演奏だった。ハモニカを演奏した方も実は今日休んだ生徒さんにいちばん聞かせたかったようだ。この場にはいないが気持ちは届くに違いない。

白花の沈丁花は花盛り

手前が花が咲いているオカメ桜
奥にある太い幹はソメイヨシノのもの
オカメ桜は植えて4年、ソメイヨシノは半世紀以上になるはず

オカメ桜の花

サクランボの木の花
鉢植えにしているがだんだん樹勢が衰え、数えるほどしか花が咲かない