8年ぶりくらいにバッテリーがあがった

 日中は春のような陽気になり、家の中にいるより庭に出ているほうが気持ちよく過ごせた。
 午前中はあたたかな陽射しを浴びながら、庭木の剪定に精を出した。庭の奥、ソメイヨシノやオカメ桜の根元に植えられた南天を切った。南天は枝の節から赤い芽が芽吹いていて、その上で切った。芽が確認できないところでも思い切って切った。剪定されすっきりとした南天の植込みは桜の季節を迎える準備でもある。
 スモモの木や桃の木の枝も切った。切り落とした枝を見ると花芽がぎっしりとついているものがあり、花の季節の前に切らなければよかったかなとも思った。あと一本だけ切りたいスモモの枝があるのだがどうしようか。
 午後になり、老犬ももこが気持ちよく眠っているのでその間に買い物に行こうと車に乗った。エンジンキーを差し込んでもエンジンがかからない。バッテリーが上がったようだ。すぐJAFに電話をした。小一時間後にやってきて、すぐエンジンがかかった。バッテリーの交換をすすめられたが、今回はいいとことわった。
 乗っている車は変わったが、前にバッテリーが上がってから8年余りたっている。2008年の1月3日のことで、介護付きの老人ホームにいる叔母の容体が急変したとの知らせを受けて車で駆けつけようとしたが、バッテリーが切れていた。あのときもJAFに連絡し、エンジンをかけてもらい、少し遅れたが叔母のところに行った。
 このとき、母は風邪気味だったわたしが叔母の所に行くことを嫌がった。そんなに無理しなくてもいいよという感じだった。母の気持ちを汲んで行かない方が良かったと今は思う。
 というのはその翌日、母も体調が急変。2日間、家で様子を見ていたがますます悪くなり、救急車で入院しその1週間後に他界したのである。
 わたしがあのとき叔母のところに行かなかったら、母はもう少し長生きしただろうか。そんなことはないようにも思えるが、叔母の容態の急変が母にも衝撃でそのことが母の体調を激変させたとしたら、母のそばにいて少しでも安心させたかったと今は思うのである。


沈丁花が咲き始めた

まだ1分咲の沈丁花
鼻を近づけると、強い香りが・・・・・