年賀状が帰ってきた友人

 昨年末書いて投かんした年賀状が新年になって転居先不明で帰ってきた友人がいる。
 ここ何年かメールや電話のやりとりが無くなり、年賀状が届かなかったことでどうしたのだろうという気持ちになった。古い手帳を引っ張り出すと友人の携帯電話番号が記してあった。携帯に電話した記憶はないがこの際、電話してみようと思い、先方が突然の電話に驚かないような時間が来るのを待った。
 朝9時半頃、電話をすると「この番号は現在使われていません」との応答が・・・・・・。どきっとしたがディスプレーを見るとわたしのかけ間違いであることがわかり再度電話するとほとんどすぐ相手が出てくれた。
 あまり詳しいことは書けないが現在、入院中とのこと。白内障の手術でかなり大変な手術だったようだ。中年を迎えてから糖尿病を患っていた友人は昨年、この病気で原因で三か月入院したそうだ。現在は車いすの生活だが、歩ける状態を目指してリハビリ中とのこと。
 友人の苦境を聞いて驚き心配したが、友人の声を電話で聞くことができたのはうれしかったし、ほっとしたところがある。友人もわたしの声を久しぶりに聞けてよかったと言ってくれた。この電話が少しだけでも友人への元気づけになるといいのだが。
 お昼前、いつもは車で行く玉川高島屋へ、今日はバスで行った。買い物がふたつあり、そのうちひとつは老犬ももこへの誕生日プレゼントである。新年を迎え13歳になった(と決めた)ももこに何か記念になるものを買いたかった。ももこは喜ばないと思うが、名前にあわせてピンク色の首輪とリードを揃いで買うことにした。
 ライズの一階にあるペット用品の店でちょうど良さそうな首輪とリードを見つけた。リードは一部気に入らないところがあったが、それを伝えるとセミオーダーで作り変えてくれるとのこと。出来上がるのに1週間ほどかかるとのことで、とりあえず首輪だけを買った。
 家に帰り、さっそくももこに付けてみるとサイズは調整してぴったり。春らしい華やいだ感じで、ももこと散歩に出る時、首元を見ながら気分が明るくなりそうな気がした。
 ももこへのプレゼントと言いながら、自分の満足のための買い物かもしれない。ももこはおやつの方が喜ぶにちがいない。