二か月ぶりに明治神宮歌会へ

 昨日はあまり調子が良くなく、どうしようか迷っていた。一晩眠ったら体調が回復し、明治神宮歌会にでかけた。
 老犬ももこは6〜7時間の留守番をさせるので、出がけに外でおしっこをさせた。居間や仏間には入れないようにして、庭に面した陽射しの入る広縁にトイレシートを12〜3枚ほど敷き詰め、この部屋にいてもらうようにした。外廊下や内廊下へは自由に行き来できるようにした。
 いろいろ準備があり、いつもより少し遅れて歌会の開かれる明治神宮社務所に着いた。遅く着いたわりには空いている席が目立ったが、後ろの方に座った。歌会に参加した最初の頃は前から二列目くらいに座ったのだが、いつのまにか後ろ席に座るように。
 講師の方は森山晴美先生。11月の当座は「おち葉」。
 今回提出した歌は先生より「天 地 人」の「地」をいただいた。
 
紅葉(もみぢ)した桜のおち葉をしおりにす河野裕子を読みたい日には

 先生は故人となられた歌人河野裕子さんの名前が出たので「地」に選んだが上の句がゆるいと言われた。紅葉とおち葉は同様の意味で、繰り返す必要はない。先生に選んでいただいたおかげで、自分の歌の欠点というか、及ばないところがよくわかった気がする。

桜の落葉拾ってしおりにす河野裕子を読みたい日には

 もう少し言葉を選んだ方が良さそうだ。

「おち葉」でこんな歌も作ってみた。

一夜明け柿の落葉降り積もりわが狭庭にも冬は来たりぬ
降り積もる柿の落葉に足とられ老犬は走る最後の秋を
虫食いの跡もそれぞれ違いにけり若葉の頃を懐かしみつつ

 歌会が終わり、「天」に選ばれた方と原宿の駅までいっしょに歩いた。今回提出された歌の中でいちばんいいなと思った歌を詠まれた方といろいろ話すことができてよかった。
 ももこが家で待っていると思うと少しでも早く帰りたいと思い、最寄り駅よりタクシーに乗った。ももこは広縁に敷いたトイレシートの上におしっこをしていたが、一部ははみ出して床を濡らしていた。ほとんどがトイレシートにしていたので後始末が楽で助かった。
 ももこは今、わたしの後ろで眠っている。いつもだと6畳間に置いたももこのベッドで眠っていることが多いが、今日は一日いなかったのでわたしのそばにいたいのかもしれない。