今日は今年はじめての明治神宮歌会

 朝は寒かったが日中は天気予報によると寒さがゆるんだようだ。
 今日は明治神宮歌会の歌会初めの日なのでお昼前から夕方まで会場となった社務所にこもっていた。外の様子がわからなかった。
 今年初めの当座は「火」。講師の方は佐伯裕子さん。昨年夏、老犬ももこが亡くなり,その翌日に歌会が開かれたが出席できなかった。そのときの講師が佐伯先生だった。ほぼ一年ぶりの佐伯裕子さんの歌会となったが昨年2月の歌会のときにはももこがいたのでしみじみと時が流れたのを感じた。
 わたしが詠った歌はこんなふう。

 黄の火を地下深くより湧き上がらせ春待たず咲くや花サフラン

 先生は「黄の火を地下深くより湧き上がらせ花サフランは春待たず咲く」のほうが上の句が生きてくるとおっしゃった。今思うと歌として出来が良くないと冷静になれるが、歌を作っている時はこの歌がいいと思っていた。そう思えないと歌が詠めないところもある。
 こんな歌も作った。

 丘陵にいろはもみぢ紅葉せり山から山へ飛び火するがに


 歌会とは別に今日詠った歌。

 店員が持てるヒヤシンスの花束マチスの絵のやうに華やげる

 父親は花屋のなか椅子に座り花束の仕上がりを待ちおり

 供華だけがわが買う花となりしが寿ぎの花憧れやまず