夜の庭に半月が優しい

 やれやれ。やっと植木屋さんにまかせた庭木の剪定が終わった。今週は植木屋さんに振り回された1週間といってもいいくらいだ。
 火曜日は丸一日仕事をしてくれたが次の日〈水曜)はお昼過から雨との予報で休み、その次の日〈木曜)は晴れたのに電話もなく休んだ。さらに次の日〈金曜)は植木屋は朝から来たが午前中急に雨が降り出し、10時半ごろ、風邪がぶり返すと言って帰った。木曜に休んだ理由は、朝方まで雨が降っていたので木が濡れていてなおったばかりの風邪がまた悪くなるから、とのことだった。つまり、何も言わずに休んだり、途中で仕事を切り上げ家に帰ったのはなおったようでなかなかなおりきらない風邪が理由だった。
 電話もせずに休んだ日の翌日、電話くらいしなさいよ、事情を説明してほしかったと言ったら、すみません、すみませんと盛んにあやまっていた。謝られても釈然としないが、いつまでもこだわっているのもばかばかしいので気持ちを切り替えようとした。
 今日のお昼過ぎに植木屋は仕事を終えて帰った。すっきりとした庭に反比例してわたしの心はすっきりしない。午後は疲れが出て昼寝をした。
 日がある頃から東の空に半月が姿を見せていたが、日が落ちて暗くなると半月が空にくっきりと浮かび上がる。庭のサワラの木は、葉っぱが伸びて膨れ上がっていたが植木屋の手でスリムに美しい形に整えられた。空の半月が庭を優しく見守っている、半分欠けた月〈これから大きくなる〉が今のわたしの心にぴったり寄り添う。

昨夜描いた桜の落ち葉の絵
太めの鉛筆で下描きして、水彩色鉛筆で彩色した
水彩色鉛筆で葉っぱに色付けし、その上から水を含ませた筆で滲ませた
それぞれの生を終えた葉っぱたちは、最後まで違う形、色で楽しませてくれる
ありがとう、今年の秋もそろそろ終わり、冬が来る


今日の老犬ももこ
カメラを向けると顔をそらすが、何かのタイミングで正面からの顔が撮れた
食事の量を少し増やし、体重は下げとまったがあまり増えない
現在10,2キログラム