彼岸の入り

 曇り空がひろがり、傘がいらいない程度の小雨がぱらつく午前中、近くのお寺にお墓参りに行った。肌寒いので長袖を2枚重ね、秋を感じながら歩いた。
 今日は彼岸入りの日なので、墓地は墓参の人でにぎわっている。お彼岸中は手向けの花がお寺に用意されているので、花を持って行かなかった。
 花がなかった墓地に色とりどりの花が活気をもたらしている。水を入れた桶や花束を持って行き来する人を横目で見ながら、今日は賑やかでいいねと父母に語りかけた。静かなだけでは寂しい。墓参に訪れる人の気配があるほうが死者たちもうれしいのではないだろうか。
 墓参に行く前に、浜松の友人から電話があり(こちらの電話にコールバックしてくれた)、しばらく話した。現在、横浜で「横浜トリエンナーレ」という現代美術の展示会が開催されている。いつか行こうと思っているがどんな作品が展示されているのか情報を集めてから行きたいと友だちに話したら、来週金曜のBS放送「ぶらぶら美術・博物館」でこの現代美術展を取り上げると教えてくれた。これを見てから行くことにしよう。
 今日もまた絵を描いた。題材は生け花教室で活けた月桃の実。茎が痛んできて活けられなくなったが、実がきれいなので描いてみたくなった。今週は外出をあまりしなかったので、絵を描く時間がたくさんとれた。身の回りにあるものを絵にするのが楽しくなった。

 庭の花を何本か切ってきて、父母とレオの仏壇にお供えした。お彼岸なのにこんなことしかできなくて悪いが、精一杯のつもりなので許してね。


上は今日描いた月桃の実
鉛筆で下描きして、水彩色鉛筆で彩色した
下は昨日描いた秋茗荷の絵
庭で採れたばかりのものを油性色鉛筆で描いた
秋の茗荷は夏に採れたものより、色が濃い
絵はどちらもハガキサイズ