山紫陽花の絵を描く

 朝から晴れて、風がここちよい。昨日の土砂降りの雨で、駐車場が落ち葉や土で汚れたので掃除をした。家の敷地が道路より一段高くなっていて庭より低い位置の駐車場に、雨水が流れ落ちるのである。さらに昨日と一昨日に剪定したオオムラサキツツジの枝葉を拾い集めて燃えるゴミとして出した。
 朝食を食べた後は、まだ陽射しが強くない時間に、オオムラサキツツジの剪定の続きをした。屋根のない駐車場の後ろに植えた2本は木の高さが低いので、脚立を使わずに剪定。隣家との境に植えた7〜8本は高いので、脚立を使わなくても剪定できる場所だけを剪定した。残りの剪定は土曜にやることにした。久留米ツツジの剪定もできれば明日やりたい。
 午前中の庭仕事は掃除と剪定で、1時間半ほどで終わったと思うが、疲れを感じた。家に戻り、廊下から庭に目をやると,額紫陽花の大きな葉や、梅の若葉、楓の赤みを帯びた若葉などが風にそよいでいるのが見えた。木の葉の揺れが疲れた身体と心にここちよい。亡くなった柴犬レオがこの庭をくるくる回りながら歩き回った在りし日の姿が見えるような気がした。風は魂に語りかけると同時に、魂も風で語りかけるように思えた。
 お昼前に花壇に植えたカワラナデシコの花柄を取り除いていると、知り合いの植木屋さんが軽トラックに乗ってやってきて、空いている駐車場を使わせてほしいとのこと。隣の家で、垣根の修理や木戸の作り変えをするようだ。お隣の家やお向かいの家で、駐車場が必要なときはときどき使ってもらっている。
 午後は思いついて、色づき始めた山紫陽花の絵を描いた。陶器の鉢に植えた山紫陽花は玄関先に置いてあるので、かたわらに膝をついてスケッチ。火鉢を逆さにして座り、花を見ながら色をつけた。そこに、お隣の奥さんが訪れて、玄関先に座っているわたしを見てびっくりした。新鮮な卵と、旅行のお土産をいただいた。駐車場のお礼とのこと。こちらこそ、お気を使っていただき、ありがとう。


鉢に植えた山紫陽花’舞妓’を描いた
舞妓は2本あり、
地植えにしたもう一本の舞妓は透明感のある青い花だが
こちらは青色に赤みが入っている
サインペンでスケッチして、水彩色鉛筆で彩色