植木屋さんに肩透かしをくらう

 昨夜は雨がかなり降ったようだ。早朝の庭や道路は雨に濡れていた。6時15分くらい前に老犬ももこの散歩に出たが、まだ暗くて人影もまばら。家の近くを歩き回り、帰るころ、少し明るんできた。
 だんだん晴れ間が出て、いい天気の一日になりそうだったので昨日雨のため休んだ植木屋が来るに違いないと思った。ところがいつも来る時間になっても来ない。渋滞に巻き込まれ遅くなるのかと思ったがお昼になっても来ない.では午後から来るのかと思ったが来なかった。
 今日は行けないので何日に行くという電話もない。こちらにも都合があるので、電話くらいはしてもいいのではないか。いや電話をするのが常識ではないか。こちらから電話をすることはしなかった。以前から都合のいいときしか電話をとらないというか、こちらの電話にすぐ返事を返さないことがほとんどだったから。向こうの都合が悪いならわたしの電話に応対しないだろう。
 亡き父も頼んでいた植木屋さんだが、少し複雑な事情があり、父がこの植木屋さんを信頼していたかというとわからない。
 いつになったら来るのか。何かあったのか。何かあったら電話で事情を説明するだろう。
 そんなわけで午後は自分で庭木を剪定した。植木屋さんにまかせている特別樹高の高い木以外の木、実を付けた金柑や、ぼさぼさ枝を伸ばしているライラック、枝が混み合っている梅の木などだ。
 気分がもやもやしていたが、剪定を終え、脚立を運んでいるとき、ちょうど近所の奥さんが通りかかった。しばらく立ち話をして、もやもやがだいぶ晴れた。一昨日持って行った庭の柿がとてもおいしいと言ってくれた。