老犬ももこの絵を描いた

 雨模様の涼しい日曜日。時折、小雨が降るが傘がなくても大丈夫な降り方。 
 気温が下がったためか、老犬ももこは暑いときよりは歩くようになった。昨夕の散歩では一か月半ぶりくらいに近所のコンビニまで歩いた。12歳の柴犬の友だち犬に途中で会い、コンビニまでつきあってくれて、帰りもいっしょに歩いた。ももこのほうが年上なのは、二人の振る舞い方でわかる。ももこはなんとなく年上オーラを発し、友だち犬は年下オーラを発している。ももこはいつもその子の前を歩く。その子は当然のように後ろを歩いている。
 近所の奥さんがそのコンビニの近くで14歳の老犬を見かけたが、ももこより足取りが元気だったと言った。ももこちゃんは15〜6歳はいっているのかなと思ったと。ももこの年齢については会う人ごとに意見が発せられ、そのことばによって少なからず気持ちが揺れ動いた。これからもずっとももこの年齢はささやかな話のタネになるのだろう。わたしはそのたびに揺れ動くのだろう。
 ももこを見る人がどう感じるかは自由だし、思ったことを口に出すのも自由だから、できるだけ気にしないようにしたい。


太い鉛筆で下描き、水彩色絵具をたっぷりの水で薄めて色をつけた