雨が止み、薄日が射した

 毎日雨が降り続くが、ときどき降り止むときがある。
 朝から降っていた雨がお昼前に上がり、ほんの短い間だが薄日がもれた。心地よい風が吹いて、じめじめした空気をやわらげる。
 昨日した洗濯物を外に出し、種から育てた百日草と千日紅の小苗を花壇に植え付けた。百日草6苗と千日紅8苗。どちらも5センチくらいの苗だが、8〜9月になればびっくりするほど大きくなるだろう。
 庭のスモモの木にはまだ赤いスモモの実が残っているが、鳥たちにあげることにした。鳥たちが木になる実を突っ突いて、地面に落ちるのが嫌といえば嫌だ。熟した果実は甘酸っぱい香りを放ち、虫がむらがる。落ちた果実の半分はゴミ袋に入れ、半分は地面に穴を掘って埋めることにする。
 昨日はわたしより20歳くらい若い友だちから電話があり、ご両親のことが悩みの種といろいろな話をした。介護施設に入れることも考えているという。ひとりは認知症を患い,もう一人も認知症の疑いがある。いくらヘルパーさんから受けるサービスを手厚くしても、じゅうぶんとはいえないようだ。友だちは近くに住んでいて同居はしていない。
 昨夜は友だちの話の影響だろうか、亡くなった両親のことを思い出した。毎日、父や母のことを思い出さない日はないが昨夜は過去を辿る時間が長かった。母は救急車で病院に入院し、1週間目に他界した。父はその3年後、自宅で息をひきとった。どちらも介護施設に入ることはなかったが、家でじゅうぶんなことができたかというとそうは思えない。ああすればよかった、こうすればよかったということがいくつもある。

花壇に植えたミソハギがちらほら咲き始めた


裏手に植えたホスタ〈ギボウシ〉の花