今日は柴犬レオの21回目の月命日

 午前中は曇りで気温が上がらず、午後になってようやく陽射しが出た。
 今日は一昨年の6月に亡くなった柴犬レオの21回目の月命日だが、家にはお預かり中の柴犬ミックスの女の子がいる。
 レオのために庭から切ってきた花を数本手向けた。赤いラナンキュラスと雪柳だ。1週間くらい前には、レオがいた時咲いていた沈丁花や椿などの庭の花の絵を描いて手向けようと思っていた。昨日、椿の絵を一枚描いたがあまり気に入らないので、レオに手向ける絵はまた描こうと思っている。
 老犬の女の子はももこという名前がついている。ももこちゃんが、鏡台の上に置いたレオの写真を鼻でつっついているのを見つけた。犬は犬の写真を見て犬とわかるのだろうか。わかると思う。以前聞いた話だが、飼い主さん(お母さん)が飼い犬より早く死んでしまい、残された犬がお母さんの遺影を見てまるで目の前にいるかのように鳴き、頬ずりをしたり、なめたりしたそうだ。
 レオの写真があちこちに飾ってある部屋は、ももこちゃんにはどのように見えるのだろうか。晩年のレオがよく過ごした庭に面した広縁がこの老犬にとってなんとなく居心地が悪そうなのは、レオの匂いがまだ残っているからだろうか。
姪のこどもは散歩のため家の前の道路にいたこの老犬を見て「レオに少し似ているね」と言った。お向かいの奥さんも「どことなくレオちゃんに似ている」と。日の当たる広縁に置いたレオのベッドに寝ているももこちゃんを写真に撮った。目で見るより写真で撮った方がレオに似ていてどきっとした。写真の中の老犬は、まるでレオがそこに眠っているように思えるほど。いつか見たなつかしい風景のように胸をしめつける。


レオの祭壇に手向けた花
一年中、花を絶やさないが今日は新しく切った花を加えた