老犬の女の子とお見合い

 一昨日、犬友だちから電話で保護センターから引き取られ、もらい手がない柴犬の雑種の老犬の話があった。推定年齢12歳の女の子のそのわんこと昨夜、わが家で顔合わせをした。
 23区内の反対側の端から首都高に乗って車でやってきた。駐車場に入れた車を降りて、さっそくリードを渡され、近所を歩いた。後ろ足と腰のあたりがおぼつかない感じで、年を感じさせるが割合と元気に歩く。どちらかの方向に回ろうとする様子もなく、柴犬レオのような脳の異変(衰え?)は歩き方からは感じられない。
 家の中に上がってもらい、様子を見るがおとなしくて人懐っこい性格のように思えたので、お試し期間ではないが、1週間ほど預かることにした。保護活動をしているグループの代表の女性は、このわんこを可愛がっていた家があったが結局引き取ってもらえなく、かなりショックだったようだと話した。毎日のように喜んでその家に通っていたのだがその後はあまり行かなくなった。1週間あまり前の出来事とのこと。
 さらに話を聞くと、路上で保護されたときは現在の体重のほぼ半分しかなく、保護センターで食餌を与えてもなかなか回復せず、床に横たわったまま立ち上がれなくなった。立ち上がれなくなるとすぐ処分になるそうで、この活動グループが引き取ってきた。それが昨年11月末くらいでその後、環境を整え、精神的なストレスを少なくするようにし、食事と適切なケアで体重は2倍近くになり、立ち上がって歩けるようになった。
 人間に対する警戒心はないように思えるが、年のせいか目に力がなく、辛いことがいっぱいあったのだなと。血液検査の腎臓と肝臓の機能を表す数値があまりよくないそうで、検査結果を見せてくれた。
 お泊り第一夜は、炬燵のある居間にケージを置いてその中で落ち着いて眠ったようだ。わたしは自分の部屋で眠った。朝6時過ぎ、居間に行くともう起きていた。昨夜の食器の洗い物を片付けて、すぐ老犬といっしょに玄関から出た。忘れ物があったので、庇を支える支柱にリードを縛って家に入り、戻ると玄関先でおしっこをしていた。
 散歩は多摩川の河原まで行き、運動場で遊んでいる何頭かのわんこと挨拶をかわしたり、飼い主さんからおやつをもらった。他のわんこに2回ほど吠えていたがそんなに強い調子ではなく、先方もあまり気にしていないようだった。


ピンク色の雪柳がちらほら咲き始めた

チューリップの球根が芽を出し葉っぱが伸びてきた
その周りには青い小花の忘れな草や白い花をが咲くイベリス

駐車場の横に植えた沈丁花は真っ盛り
柴犬レオがこの家にいた2012年春に植えたときは
30センチくらいの苗木だった