沈丁花が香る駐車場で

 日中は陽射しがあたたかいので、庭の花たちも喜んでいるようだ。つぼみをびっしりとつけたピンクの花の雪柳、たくさんの花が集まったふっくらと丸い姿がかわいい沈丁花を植えたあたりは午後、たっぷりの陽射しを浴びてことのほか元気に見える。沈丁花の香りに鼻をくすぐられながら、その横に置いたプランター植えのパンジーの終わった花を摘んでいると、そばを近所の知り合いの男性が通りかかったので話しかけた。
 男性といっても80歳半ば近くの方。駐車場の中に入ってきて、いい匂いがするねと言った。暖かい陽光が沈丁花の香りを発散させるようだ。そばにいると香りがツンと鼻に通る感じがこころよく、元気をもらえる。咲いている花、これから咲く花を眺めながら他愛のない話をした。
 すると今度は柴犬レオがの散歩がきっかけで知り合った奥さんが電動自転車で通りかかった。自転車から降りたので、駐車場から庭に入り、花を眺めながら花の話をしたり、その方の亡くなったご主人の話をしたり。時間があれば紅茶でもお出ししたいところだがこれから坂の上にあるスーパーマーケットに買い物に行くというので、しばらく話してこんどゆっくりと、と約して別れた。
 夕方は、医療保険の見直しに際して、現在加入している保険会社の人が自宅を訪れた。保険料を安くするには保障額を減らせいいということで、2つほど提案があった。だがひとつ問題がある。先進医療の保障をつけると、現在より保険料が高くなるという。現在の保険に加入した時は4年前だが先進医療の特約はなかったので、今、先進医療の特約をつけようとすると4歳上の年齢の保険料で新しく保険に入る必要がある。保険料を抑えたいという希望に反するのでこれは却下した。別の保険会社の別の医療保険に加入することを検討した方がよさそうだ。


桃の木の下に青紫色のクロッカスが3つの群れをつくって咲いている


額紫陽花の若芽