寒い日曜日、疲れが出た

 

数輪咲いたオカメ桜の花
下向きに咲く

朝から小雨が降るが午後になり雨が止んだ。
 7時間ほど睡眠をとり、十分に眠ったので午前中は割合と元気に過ごした。NHK日曜美術館でイコンに一生を捧げた、イコン画山下りんの生涯と作品を見た。山下りんのイコンはその多くが東北にあるハリストリス教会に飾られている。2011年の東日本大震災により跡形もなく無くなった教会もある。だが教会やイコンは無くなっても信者の心の中に同じように生き続けている。
 東北にある実際のハリトリス教会やその信者の家を訪れた、作家の姜尚中(かんさんじゅん)さんのことばにも感銘を受けた。画家山下りんの断念の向かうに見た希望。りんはロシアにイコン絵画を学ぶため留学するが、5年の予定を3年で帰ってくる。イコン芸術を継承するロシアの伝統を受け入れがたく、近代絵画を学んだりんは激しい葛藤に陥り、死を思うまで体調を崩してしまうのだ。日本に帰り、東京のニコライ聖堂に身を落ち着けたりんは、「あなたが思うイコンを描けばいい」と励まされるが筆を手にするまで6年の歳月がかかった。この6年の長さを思い、胸を突かれた。山下りんの芸術家としての断念と、その先に見えたイコン画家としての希望と、言葉に表すと説明的になる。りんが沈黙した6年はある意味で輝いている。その先にりんが描いた300点近くのイコン絵画がある。
 午前中は調子が良かったのだが午後になり、疲れが出て久しぶりに昼寝をした。眠るつもりはなく横になったら眠ったという感じで、目が覚めた時、朝なのか夕方なのか、自分がどこにいるのか一瞬わからなかった。障子がぼうっと白く浮かび上がるのを見て、朝であるはずがないと思い、さきほど自室に横になったことを思い出した。以前からそうだが昼寝をすると時間の感覚が麻痺する。昼寝から目覚め後もなんとなく疲れを感じた。先週は医療保険のことであちこち電話をしたり、電話を受けたり、昨日の土曜日は近くの「保険の窓口」というところに出かけて2時間近く各社の医療保険の説明を受けた。わかりやすく的確な説明だったがまだ決めていなくて今週再度訪れる予定である。

こちらはサクランボの花
あまり花つきがよくないが鉢植えで10年以上になる

サクランボの花のつぼみ