紅白の絞りの椿を描く

 陽射しはあたたかいが風が冷たい。庭に出て、紫陽花の木が目に入った。茶色い枝の先端に、緑色の芽が顔を出している。もうこんなに季節は進んでいるのかと軽い驚きを感じた。
 庭にたくさん植えられた南天の木の剪定適期を本で調べてみると2月下旬となっている。今が切り時なのだ。南天の木を剪定しようか、それとも絵を描こうか迷ったが、風邪をぶり返すのが嫌なので絵を描くことにした。
 今まで一度も描いたことのない紅白の絞りの椿を一輪切り取り、陶器の水差しに活けて描いた。椿はピンク色の乙女椿と、真っ赤な八重の椿の絵を描いたことがあるが、この絞り模様の椿は難しそうなので敬遠していた。今年は初トライしてみた。
 老眼で視力が衰えたのか、赤い花びらの重なりが複雑で目の前で見てもよくわからない。手で何回もさわって、どのように重なっているのかを確かめながら鉛筆スケッチした。この椿はどの花も紅白の色が交じっているが、切った花は赤い色が多い模様となっている。周りの大きな花弁は赤地に少しだけ白が入り、花芯に近い花びらは白地に赤が少し入っている。





鉛筆で下描きして、透明水彩色絵具で彩色した
赤い色は難しい
柴犬レオがいる時、同じ水差しにパンジーを活けて描いたことがあった
椿の絵を描き終えて、レオがいないことが信じられないような気持になった
レオがいるなら、絵を描き終えたら、レオのそばに行って様子を見るだろう
そろそろ散歩かなと思いつつ