愛犬のいない誕生日

 月曜から鼻水がすごかった風邪は、だいぶ良くなった。日中h陽射しが降りそそぎ、暖かいので気持ちよく過ごせた。
 午前中、ごぶさたしていた近所の奥さんから電話があったが、気がつかず伝言が入っていたのでコールバックした。お茶を飲みに来ませんかというお誘いだったが、風邪をひいているのでおことわりして、電話で話した。お孫さんにつきそい、病院の検査に行ったり、福井県にあるご主人のご実家のことなど、いろいろ大変だったようだ。来週、風邪が直ったらこちらから電話することにして電話を切った。
 今日はわたしの誕生日、柴犬レオが他界してからひとりで迎える2回目の誕生日だ。父母のお墓参りに行こうと考えていたが、風邪をひいているので中止した。代わりに仏壇にお線香をあげて、報告した。近所のお菓子屋さんで母が好きだった草団子を買ってきて、お供えして、いっしょに食べようと話しかけた。
 庭を眺めやると、ここ数日暖かい日が続いたためだろう。実のなる梅のつぼみが大きくなり、濃いピンク色のつぼみから淡い花色がのぞいているものがある。オカメ桜は花つきがそれほどよくないが、花芽が丸みを増している。桃のつぼみもふくらんでいる。この季節、気温が上がると花たちは敏感に反応する。モノトーンの羽色がモダンなシジュウガラのつがいが餌に乏しい庭で何かをついばんでいる。メジロは椿の花芯に顔を入れて花蜜を食しているが、シジュウガラは花蜜には興味がないのかな?
 花木のつぼみや庭を訪れる鳥たちが、誕生日おめでとうと言っているような・・・・・・・・。今日という日はもう二度と来ないのだから、今日を生きているだけでうれしいと思う。レオがいなくなり、生きていく自信がなかったがここまで来ただけでもよかった。


実のなる梅の花のつぼみ
明日明後日にも咲きそう


赤い八重の椿のつぼみ
こちらも秒読みに入ったかな



花も緑も少ない庭で、昨年末植えたプランタービオラプリムラが春の色で咲き競う