柴犬レオのいない夕暮れ

 今日は立春。夜は満月が眺められる。日がだんだん長くなり、夕方5時になっても空には明るさが残っている。いちばん日が短い時期は4時になると暗くなっていたことを思い出すと、季節が進んでいることをしみじみと感じる。
 5時過ぎてデジカメを持って庭に出た。薄い赤みが残り、宵はぐれている空に梅の木が逆光のシルエットをつくる。紅白の絞りの椿は,沈んだ緑の葉っぱから暗い紅色を突き出している。暗くなりなりかけているので、手ぶれの写真しか撮れないと思ったが、立春を迎えた夕暮れの庭のいろいろな写真を撮った。
 道路に面した駐車場でも撮った。プランターに植えたビオラやパンジー、矢車草、後ろに植えた白梅のつぼみ、ミニスイセンビオラ・・・・・・・・。写真を撮りながら、柴犬レオはいないのだなと思った。レオがいたら、この時間にレオといっしょに駐車場にいたかもしれない。夜から雨か雪が降りそうだという予報なので、きっとそうしただろう。レオの傍らで、少しづつ近づく春を庭の花たちの姿に見とめて、静かに喜びをかみしめていたかもしれない。
 レオがいた頃が無性になつかしい。
 レオはもういないので、写真を撮って家に入ったが、なんとなくレオがそばにいるような気もする。


夕暮れの空と、白梅の木

球根をたくさん植えた花壇
水仙ムスカリの芽は顔を出したが、チューリップやヒヤシンスの芽はまだ土の中だ

プランターに三色のパンジーを植えて、
チューリップの球根をたくさん植えこんだ
日当たりがいいので、パンジーが咲いている