特別展「みちのくの仏像」を観にいく

 朝の冷え込みは強く、庭のいたるところに霜柱が立ち、地面が凍り付いた。防寒対策をほどこしたメダカの水甕に薄氷が張った。防寒対策を忘れた水甕ももちろん氷が張った。驚いたのは再凍結したこと。朝7時頃、薄氷を割って、割れた氷を外に出した甕を後で見に行ったら、また氷が張っていた。
 太陽が昇るにつれて陽射しの恵みがもたらされた。お昼前からあたたくなってきたので、午後、東京国立博物館に「みちのくの仏像」を観に行った。
 平日だが思ったより人が多かった。本館1階の特別室で展示された仏像はそんな数が多くないが、見ごたえがあった。テレビで二度ほど、展示会を紹介した番組を見たが、映像より実際に見る方が断然いい。一木を鉈で削り、その削り跡を残した聖観音菩薩立像のふくよかなお顔と静かなたたずまい。木の魂と仏の魂を目に見える形にしたものが木彫りの仏像なのだろうか。
 東北の仏像は一木作りが多いということだ。人が多かったが、仏像様たちと心の対話をしたようないい時間を持てた。人間には及びもつかない長い時間を見つめてきた。これからも長い時間が続くのだろう。
 東北の各地に安置された平安期の薬師如来像を3軀、一堂で鑑賞することが出来て深い感銘を受けた。宮城・双林寺の薬師如来像(平安時代・9世紀)、福島・常勝寺の薬師如来像(平安時代・9世紀)、岩手・黒石寺の薬師如来像(平安時代貞観4年)。初期の円空作の仏像や、伝吉祥天立像〈岩手・成島毘沙門堂)もよかった。他にも印象に残った仏像がいくつもあった。

東京国立博物館本館
左側にユリノキの巨木がある
上野公園には大木が多いが、このユリノキは群を抜いて大きく圧倒的な存在感がある


これは駐車場の後ろに植えた白梅の写真
一昨日あたりから咲き始めた
また2輪ほど