今年最後の明治神宮歌会へ

 朝の冷え込みは強くなく、日中もおだやかな晴天で暖かくなった。久しぶりの外出は気持ちのいい時間を楽しめた。
 今年最後の歌会が明治神宮で開かれるので、10時頃家を出た。
 JR原宿駅の改札を出て、明治神宮の鳥居を抜けるといつもの日曜より人出が多いような気がした。外国人の姿が多いのはいつもと同じ。
 今回の講師は森山晴美先生で、12月の当座は「時計」。いつも黒板に書かれた当座を見ると、これで歌を作るのかという軽いパニック気分になるが今日も同じ。いろいろな時計があり、いろいろな時計との付き合い、思い出があるが、それを歌にするのはそれほど簡単ではない。
 わたしの提出した歌は

 淡き跡残しておりたり亡き父がねじを巻きにし柱時計

 先生は最後の「柱時計」が6文字で一字足りないので、「柱時計は」にしたほうがよいと言われた。結句の止め方はわたしも迷ったが結局体言止めにしてしまった。柱時計を取り去った後の壁が他の所よりきれいに残っている。ここに目をつけたことについて、「いいところをとらえている」とおっしゃった。

 こんな歌も作ってみた

 愛犬の写し絵飾りし置時計亡くなりし後も時を刻めり
 多摩川の岸辺のビルの壁時計 幾多の人に時を告げたり