公募作品の搬出に行った

 
 今日も朝から晴れたが空気が冷たい。風はなく、陽射しは暖かいので過ごしやすい天気だった。
 お昼近くまで自分の部屋にこもり、図書館から借りてきた歌集(短歌の本)を読んだ。実は図書館側から返却期間が過ぎたので早く返してくださいとの催促の電話があった。借りた歌集は4冊だが、読み終わったのは一冊だけ。あわてて読んでいる。歌人、花山多佳子さんの「木立ダリア」を読み終わり、「木香薔薇」を読み始めた。身近にいる動物や草木、花など自然へのまなざしが一風変わっていておもしろい。日常生活の切り取り方もおもしろい。
 歌集に刺激を受けていくつか短歌を作った。
 
 縁側に影動いたり見上げれば柿突っ突くつがいの姿
 ひもすがら鳥影動き庭の柿のかじられた痕多くなりたり
 シジュウガラ メジロ スズメが入り乱れ庭の柿の実ついばむ冬の日
 愛犬の線香くゆらす冬の朝 障子の葉影はそよとも動かず
 十年の後にも遠い過去とならぬ愛犬との日々よみがえる日々
 音のなき朝と思えば飛行機のエンジン音かすかに響く
 昼近く起きる気持ちになりしかば服を着替えて一日始まる
 線香の香りたちこめて老犬と暮した日々ふとよみがえり
 線香の紫煙たなびき目に見えぬ父母(ちちはは)訪なう心地せり
 
 部屋のなか静かな光あふれたり仰ぎ見れば中空の満月

先週の土曜日から始まった第3回東京の近代建築スケッチ公募展が今日で最後の日となる。夕方近く家を出て、早稲田スコットホールギャラリーに赴く。出展した絵を回収するためだ。最終日の展示時間は5時までだが、少し早目に着いたので、皆さんの作品をじっくり鑑賞させていただいた。公募展の担当者から、賞の記念品を渡された。詩集とスケッチブック。これを励みに、絵を描いていこう。ありがとうございます。

午前中、庭で一本だけ咲いた日本水仙を葉書サイズの紙に描いた