夏休み明けの生け花教室へ

 不安定な天気が続き、午後から猛烈な雨が降った。タイミング悪く、生け花教室に行こうと玄関を出た途端の雨だった。傘もあまり役に立たず、足元がびしょ濡れになった。
 月に2回の生け花教室に通っているが、8月は夏休みでひと月ぶりに出席した。今日の花月桃(げっとう)の実、リンドウ(蒼い風)、ピンクグラジオラス,紅葉雪柳。季節の変わり目にふさわしい、夏と秋が入り混じったような花材だ。
 月桃の実が重いので、短く切らないと剣山ごと倒れてしまう。月桃の実や雪柳の葉は赤く色づき始め、リンドウの青と合わせると美しい。ピンク色のグラジオラスはまだつぼみだが、花開くと夏の名残を表現し、過ぎ去った夏を想う気持ちにさせるだろう。

 秋の気配が漂い始めると、夕方の時間がいっそう寂しく感じられる。柴犬レオがいた頃も寂しく感じる時はあったが、いなくなってみるとあのときの寂しさはまだ甘さがあったと思える。わたしを必要としてくれた存在の大きさは、時間が過ぎるにつれて重さを増し、愛する気持ちも深く強くなってくるような気がする。



庭の葡萄の木になった葡萄と葉っぱを描いた
日当たりが十分でなく、2房しかできず、実の数も少ないので、
葡萄の葉と組み合わせた
数粒味見をしたが、甘く果汁がたっぷり