今日は生け花教室の日

 朝からしとしと雨が降ったがお昼過ぎから雨が上がった。もう少し早く雨が止んだら、今日、梅の収穫が出来たかもしれない。午前中、お向かいのご主人が家にやってきて、もうひとり収穫を手伝ってくれる人が雨合羽を着てやってもいいと言っていると話したが、そのときは雨は止みそうもなく、雨で木がすべるので危ないので今日は止めることにした。
 そんなわけで時間が出来たので、午後から月に二回ある生け花教室にでかけた。今日の花材はニューライサン〈赤)という銅色の葉っぱ4本、ヒマワリ3本、白のスターチス数本。ニューランサンという葉っぱをどのように扱うかがポイント。細長いので切って丈をつめて、鋭角の線を生かしても使ってもいいし、葉っぱを丸めたり、葉っぱの先端を結ぶようにして変化を出して活けてもいい。
 銅色の葉っぱと、鮮やか黄色のヒマワリがモダンで夏らしい配色である。



 柴犬レオの命日が近づいてくる。変な話だが、レオの命が秒読みに入ったみたいな気持ちになる。6月15日は晴れれば、梅の収穫をするのでそのことを考えると憂鬱になる。表面的にはそんなそぶりは見せずに振る舞うかもしれない。手伝いに来てくださる人にも悪いと考えるからだ。だが自分の気持ちを押し殺していいのだろうか。本音を隠して人と交流しても、長続きはしないだろう。当日はレオの命日であることを伝えたい。レオの写真を収穫現場近くに置くなどして、レオの存在をこの家に来る方々に示したい。


 レオのアルバムを作るために、デジカメの写真を選んできた。「レオとわたし」というテーマで、レオとのツーショット写真をメインに、2011年から2013年6月までの写真で構成するというものだ。だが、撮った写真が多すぎて、2012年4月まで選んだがその後は進んでいない。
 選ぶ写真の枚数が少なくてすむテーマに変えようかと思っている。「レオとわたし」というテーマは継続して進めるにしても、かなり時間がかかる。じっくりと取り組みたい。新しいテーマとして考えたのは、「6月のレオ」というくくりで、2006年6月から2013年の6月まで、6月に撮った写真で8年間を振り返る。レオの命日が6月15日、人生の最期が6月だったから、1年1年とレオが変わっていく様子を6月だけに絞った写真で可視化する。
 デジカメを使うようになったのが2005年秋なので、2006年6月から始める。6月の写真を追っているうちに、いくつかのことに気づいた。2007年6月はデジカメで 1枚も写真を撮っていない。携帯には何枚かのレオの写真が残っている。2010年6月はデジカメでも携帯でも1枚も写真を撮っていない。この6月は父が高熱を出し、救急搬送され、しかも病院をたらい回しされた。5月にはわたしが救急車で運ばれたし、写真を撮る余裕がなかった。
 2009年6月はレオが高熱を出し、動物病院にタクシーで行ったが、病院で点滴を受けているレオの写真が携帯に残っている。2009年6月に撮影したレオの写真はどれもげっそりとやせて見え、身体の調子が悪かったのが見て取れる。目に力がなく、心もとない表情のレオ。熱を出す前に、皮膚病の症状があり、あのとき、わたしはレオの不調にもちろん気づいていたが、高熱が出るまで軟膏を塗るなどしかできなかった。