送り火

 早朝は雲が厚く空をおおっていたが、いつのまにか晴天になった。今日も梅干しを干した。
 午前中、近所の奥さんが家に来て、梅干しの干し方を教えてほしいとのこと。わが家で収穫した梅を3キログラムほど差し上げたが、その一部で今年はじめて梅干し作りにトライした。
昨日、駐車場でわたしが梅を干しているのを見て、奥さんも昨日の午後から干し始めたが何日くらい干せばいいのかとか、いろいろ聞かれた。ご自宅までいっしょに行って、干している梅を見せてもらった。干す日数は三日間で最初の日は干し終えた後、梅酢の中に戻して、その後の二日間は梅酢の中に入れないでそのまま干すこと。三日干した後は梅酢に入れないでそのまま保存すること。干す日数は梅干しの状態を見て加減してもいいといったことを伝えた。
 奥さんは盆の入りの日にわが家に数回足を運んで、ちらし寿司を持ってきてくださったと話した。そのたびに玄関のチャイムをおしても応答がなく、夜になり2回電話したが通じなかったと言われた。13日はお墓参りと近所への買い物以外はずっと家にいたが、何で気づかなかったのだろう。せっかくのちらし寿司、残念なことをした。亡き母の好物なので、お供えしたら喜んだはずだ。
 ブログに書かなかったが、昨日は昨年6月に亡くなった柴犬レオの13回目の月命日。お盆の最中なので特別なことは何もしなかったが、レオの月命日を忘れたわけではない。昨日も今日も朝早く起きてしまった。やっと明るみ始めた早朝の庭や駐車場を見やり、近くの用水路まで歩いてレオを偲んだ。レオが亡くなった当日のことを思い返すと、レオにはごめんねとしか言えない。謝ってもあの日が変わるわけではないが。
 さきほどの奥さんは送り火を昨日たいたそうだ。13日が盆の入りなのは同じだが、盆の明けを15日にする家、16日にする家があるようだ。わが家の菩提寺は15日で盆が明けるので、15日に送り火をした方が良さそうだが、なんとなく短い感じがして、16日に送り火をたくことにした。
 今日は父と母の写真を手に持って、亡くなってから変わったところを見せてあげた。裏庭のソメイヨシノを伐採したこと。畑だったところを駐車場にしたこと。大きな変化はそのくらい。父が植えた桃やスモモの木がびっくりするくらい大きくなったのも見せた。
 その後、レオの写真を手に持って庭に出て、あれからあまり変わっていないよと話しかけた。レオがいた2012年の春に植えたオカメ桜はだいぶ大きくなったね。梅の木に支えを立てたよ。レオがいたときはなかったね。夏の花壇はあまり変わらないけれど、今年はグラジオラスの球根をたたくさん植えたよ。

 送り火は8時前にたいた。2012年の16日は8時くらいに送り火を燃やしたと日記に書いてある。今年も暗くなってからゆっくりと帰ってもらった。風がないので、しみじみと燃える火を眺めることができた。なめらかな炎が左右にひろがり、燃えつくすと熾火が最期に残る。その熾火もだんだんと消えていった。


夏の花壇は花が少なめだが、葉っぱが元気


3月11日に小さな球根を植え付けた鷺草も元気に葉っぱを伸ばしている
花は7月の終わりから8月の中旬にかけて