栗の木を剪定する

 道路に面した所に立っているサワラの木のすぐ近くに栗の木がある。落葉が遅く、大きなガサコソした葉をやっと落とした。枝ぶりを見ながら、剪定した。
 この栗の木は最近花を咲かせないが、多分剪定の仕方が良くないのだろう。だが栗の木は一本では受粉できないようなので、たとえ花が咲いてこの木に実は成らない。樹高や枝の広がりを抑えることだけを考えて切った。
 栗の木の横には月桂樹の木と梅の木がある。栗の木から30センチくらいしか離れていないところにクチナシの木も植えてある。父はさらにこの混み合ったところにオリーブの木を植えたが4〜5年前に枯れてしまった。他の木の樹勢に押されて日当たりが確保できなかったためにちがいない。
 栗の木の隣の月桂樹も徒長した枝を切り詰め、枝が混んでいるところを間引いた。この木は日当たりが多少悪くてもたくましく育つ。
 古い家が建っていたところを、家を取り壊した後に畑にして、さらに畑から駐車場2台分に変えた。この駐車場はわたしの車が止めてあるが、柴犬レオがいたときは空いている車一台分のスペースと、周囲を囲んだブロック沿いがちょうどよい歩き場所になり、トイレにもなった。レオがいるとき、新しく作った駐車場は思いがけなくレオのために役立ち、ここでレオと過ごした時間はたくさんの思い出となって残っている。レオがいなくなってみると駐車場ががらんと手持ち無沙汰に見える。以前は柘植の生垣が道路を通る人の目を遮っていたが、今は開けっぴろげとなっている。このことも違和感を感じることがある。父母がいた頃の庭がなつかしくなることがある。


剪定した後の栗の木
幹も枝も少しづつ太くなってくる