カラスの巣を撤去

 晴れているが雲が多い月曜日の朝。早い時間に業者さんより電話があり、サワラの木に作られたカラスの巣を撤去してもらった。敷地内の道路に面した場所に2階の屋根くらいの高さに伸びた木で、天辺の方では枝が細かく分岐していて巣が作りやすくなっている。三つ又部分に巣を作ることが多いそうだ。
 やってきたのは二人で、一人がふつうの脚立で最初の枝までのぼり、その後は枝をよじ登って巣のある場所までたどり着いた。卵がひとつ下にいる一人の手に落とされた。薄い緑色の割と大きめの卵だ〈鶏の卵よりは小さい)。ふつうはひとつの巣に3〜4個の卵があることがい多いが、この巣は一個だった。
 親のカラスが近く電信柱の天辺にとまって、うずくまっているように見える。つがいが力を合わせ丹精込めて作った巣に、卵を産み,これから孵そうというときに悪いことをしたと思うが、ここは子育てには向かないところなんだよ。カラスは電信柱の上で前方を見ていたが、首をくいと曲げて、気持ちを振り切ったのか、立ち去って行った。
 業者さんによると、この巣を作ったカラスはハシボソカラス(くちばしが細め)で,ハシブトカラスより性格はおだやかなようだ。今回の巣はハンガーの数も少ない方で、このハンガーを大量に使って巣を作ることもあるそうだ。
 カラスには悪いがやれやれという感じ、ひとつ荷物を肩から降ろせたような。


サワラの木を真下から撮影
木の先端に近い枝がこ混み合っている所に巣を作っている 

取り除いたカラスの巣、卵はひとつしかなかった
卵や孵ったヒナを守るように、羽毛がたくさん使われている

カラスの卵

電柱の上で様子を見ていたつがいの片方のカラス、羽根が破けている
不自由な体での子育てを邪魔して心苦しいが許してね




花が咲き競う今日の花
ムスカリビオラ、ラミューム〈斑入り葉)、忘れな草