駐車場で車をぶつけられた

 芽吹きの季節になり、今年生まれたばかりの緑色が陽光をあびきらきら輝いている。時が進むのは止められない、そんな思いも過る今日のこの頃です。
 今日は12日で、母の月命日。母が寒い季節に他界してから、6年と3か月過ぎた。毎月の月命日のお墓参りは欠かさず続けてきた。日にちが前後にずれることはときたまあったが。
 そろそろ月命日のお墓参りにきちんと行かなくてもいいかなと思い始めた。だが昨夜、早めに寝付いたせいか夜中に起きてしまい、母のことを考えた。柴犬レオが昨年6月亡くなってから、母がわたしを助けてくれる夢を数回見たことを思い出した。心身ともに憔悴しているときに、夢の中で母はわたしのそばに寄り添ってくれたのである。夢の中でも寄り添ってくれれば、心は安らぎを得た。やはり、お墓参りに行こうと思い、しばらくしてまた眠りについた。
 車をぶつけられたのは、某大手カジュアル衣料メーカーの駐車場である。気温が上がったので薄手の衣料を買おうと思って車をとめた。近くに花屋さんもあり、お墓参りの花も買うことにした。最初に花屋さんに行き、次に衣料店に入り、いくつかの買い物をして、さあ次に行こうと思い車に近づいたら、隣の車から男性が降りてきて、話しかけてきた。駐車場の別の場所に止めていた車をこちらに移動するとき、ぶつけてしまったとのこと。バンパーにこすり傷があるが、これはわたしの不注意でつけた傷だ。正直そのことを話し、さらに相手の話を聞くとバックで移動してわたしの車の前にぶつけたことがわかった。よく車を見ると、バンパーの横のこすり傷とは別に、前部分に傷を発見した。ライトの端のバンパーが衝撃で少し裂けている。バンパーの前にも傷があり、こすったのではなく、ぶつかったようだ。
 ぶつけた車はこの衣料メーカーの商用車で、男性は社員である(雇用形態は知らないが)。名刺を渡され、警察を呼んで事故検分をしてもらいましょうと言われたが、大した事故でないので、警察はいいと断り、修理費を出してもらえればいいと話した。わたしの名前と住所、携帯番号を教えて、後で連絡をくれることになった(家に帰ったらすぐ電話があり、休日なので保険会社と連絡が取れないとかで月曜に改めて電話をするとのこと)。
小さな事故なので保険会社の対応も土日は休みなのか。
 さて、どうなるだろうか。保険会社の人が車を見に来て査定するのだろうか。バンパーを替えたいが、こすり傷もあるので全部は持てないと言われる可能性もある。愛車は某大手自動車メーカー製の車で、リコール対象車である。点検修理を受けてくださいとの通知を数日前に受け取った。しばらくは混雑する可能性があると断り書きがあったので、時間を置いてディーラーに持って行くつもりだった。災難続きの愛車だが、父やレオとの思い出がいっぱいの車なので大切に乗りたい。


ツツジが咲き始めた
ツツジの花を見ると、最後の方のレオを思い出し、
胸がしめつけられる
駐車場のブロックに寄りかかるようにして歩いていたレオの
背景に鮮やかなツツジの花が咲いている写真があり、
花のきれいな季節に下り階段を転げ落ちるように
衰えていったレオを不憫に、そして愛おしく思う

こでまりもそろそろ咲きそう