犬友だちとお茶して、午後は生け花教室

 午前中早めの時間に、柴犬レオがきっかけで友だちになった年下の女性から電話があり、駅前の喫茶店で会うことになった。レオが1歳くらいのとき出会ったから、16年ほどのおつきあいになる。午後から生け花教室があるので、いつもはランチをすることが多いが今日はお茶だけにした。
 いろいろな話をした。友だちの知り合いの高齢犬は、前の病院では腎臓の数値が異常に高く、長くないと言われたのに、動物病院を変えてそこがよかったようで食欲旺盛になり、おぼつかない足取りながら歩くようになったそうだ。盛り上がったのは、なんと死後の世界の話。ある脳外科医が書いた本が評判になっているようだ〈わたしは知らない)。死んだ後はすべてがリセットされ、もちろん意識もないし、生前の記憶、思いもすべて消えると考えられているが、その脳外科医は自らの体験に基づき、そうではないということを本に著したそうだ。
 友だちとわたしはすべてなくなるほうがいいということで一致した。死んでから念というか思いが残るのは大変だと話し合った。ただ、おもしろいことに、自分自身は何も残らない方がいいと思っているが、亡くなった父母や愛犬のレオに対しては何かが残っていると思いたい節がある。好物をお供えしたり、花を手向けたり、好きなテレビ番組を父の写真に見せたり、レオの写真といっしょに車に乗ったり散歩したり、おはよう、お休みのことばをかけたり・・・・・・。こういうことをするのは、生前の思い出がそうさせるわけだが、どこかにいるのではないかと思うところも少しある。

 友だちと巻きずしを買い、ベンチに座りランチ代わりに食べた後、急いで車で家に帰り、午後は生け花教室へ。先生が前回休まれたので、一か月ぶりの教室である。先生はどうも病院に入院されていたようだが、いつもとお変わりなく見えた。ただ、労わる気持ちが湧いてくる。高齢で入院され、体力の回復には時間がかかるだろう。月に二回の生け花教室で教えられることがちょうどよいリハビリになってくれればいいのだが。
 今日の花材は白い小花が咲く石化エニシダ、黄色い花のアイリス3本、ひげなでしこ、岩でまり。岩でまりはわたしがこでまりと呼んでいるのと同じだが、こういう呼び名があるのだろうか。


今日の生け花
石化エニシダは4本あり、どのように生けるか頭を悩ましたが
二か所に分けて生けた
三本あるひげなでしこのうち一本は、石化エニシダの枝の向こうに見えるように配置し
奥行きを出す


今日の花
三色のチューリップが咲きそろった
今日会った友だちに写メールした