今日は生け花教室へ

 午前中の早い時間に近所の友人から愛犬が昨夜亡くなったと電話があった。
 友だちに抱かれた状態で息を引き取ったとのこと。昨日は会社勤めをしている娘さんも仕事を休み、一日中交互に愛犬を抱いて過ごしたようだ。安心できる家族の体温や匂いに包まれて最後の一日を過ごしたわんこ。安らかな往生だったと思いたい。
 庭に咲く花を切り花にして友人宅を訪れた。1時間後には葬儀社の人がわんこを迎えに来るとのことなので急いで行った。
 眠っているようなわんこの顔を見て少し安堵した。こちらの動きに反応してまばたきをするのではないかと思うほど、おだやかな表情をしている。わが愛犬レオの最後の顔が苦しそうだったのを思い出し、苦い悔恨の気持ちが湧きあがった。
 友だちも泣き、わたしも泣いた。レオと仲良くしてくれたわんこでもあり、レオの思い出と重なっている。亡骸さえもこの世からなくなり、まったく痕跡を残さないことが辛い。
 午後からは生け花教室に足を運んだ。今日の花材は太井8本、芍薬3本、黄色のアイリス2本、なるこゆり2本である。太井ははじめて見る花材。スーッと細長くやわらかい茎が伸びている。真っすぐなまま使ってもいいし、途中から折って使ってもいい。
 先生に生け花をはじめて2年以上たつのだから、新しい型にトライしてもいいのでは、といわれた。ひとつの型を覚えると,その型でほとんどの花材が活けられるがそれだけでは自分もつまらない。新しい試みを始めたい。

中心にすうーと伸びているのが太井という花材である
本数の半分は折って活けた
芍薬もアイリスもまだつぼみだが開くと豪華な雰囲気になるはず