久しぶりに生け花教室へ

 日中は風もなく、陽光がいっぱいの春のようなあたたかさ。1月は2回とも休みだった生け花教室に午後からでかけた。
 教室の皆さんとは昨年末以来の顔合わせだが、お元気そう。少し遅れて来られた先生も80歳を超えていらっしゃるが、お元気そうだ。
 今日の花は、春らしいパステル調の色合い。猫柳3本、ルスカス〈葉っぱ)2本、ピンク色のストック2本、オレンジ色のスプレー咲きカーネーション3本。猫柳を短めに切って生けた。ストックとかーネーションの彩りが春の光のようにやわらかくきれいで、もうすぐ春なんだなと思った。
 家に帰ってきて、少しづつ春の色を加えている庭を見ながら歩いた。春を待っているときがいちばん好きかもしれない。春の始まりはゆっくりとやってきて、花の数も種類も少ないがあるときから花があふれかえるようになる。そうすると春は急ぎ足になる。そしていつのまにか初夏がすぐそばに来ているようになる。冬と春が交錯し、冬の中に春を感じているときが春の進み方がゆっくりで、気持ちをかきたてられる。沈丁花や桃、桜、雪柳、コデマリ・・・・・・庭に植えたこれから花が咲く木々を眺めながら、このような春を待つ季節を一昨年亡くなった柴犬レオと何回も過ごしたのだなとしみじみ思った。今もレオがわたしのそばでいっしょに春を待っているような気もする。
 今日は7年と1か月前に他界した母の月命日だが、お墓参りに行かなかった。墓参用の花を買いに行く時間の余裕がなかったから。今年は毎月の父母の月命日に無理してお墓参りに行くのはやめようと考えている。月に2回はお花を持って行くようにして、必ずしも月命日にこだわらないことにした。
父母の仏壇が置いてある部屋に、生けた花を飾って母への手向けの花とした。生けた花器は生前の母が使っていた形見の品。母は黒い長方形の花器をひとつだけ残してくれた。


西日があたっているため、陰が濃い写真になった
これは生け花教室で撮った写真