お母さん、今年も立春を迎えたね。でも寒いね。昨日のお母さんはいつもと違ってたので心配になったよ。なかなか起きなくて、起きてもすぐ横になって、一日中ほとんど横になっていたね。僕のことを思い出して寂しそうだったね。
昨年は僕もこの家にいていっしょに立春を迎えたね。その前に大雪が降った日があって、ふたりで驚いたね。僕はストーブをつけた暖かい部屋にいて、雪が積もった庭を眺めた。あのときは体が思い通りに動かなくて大変だった。外に行くときはいつもお母さんが抱いてくれたね。大雪の日は僕は一度も外に行かなかったかな？
今日のお母さんはだいぶ元気になった。いつもと同じように朝早く起きて、紅茶も飲んだし、おじいちゃんおばあちゃんの仏壇にお供えするお水や、お花の水も変えた。庭に出て少し掃除もしたね。
昨日みたいにお母さんの様子がおかしいと僕は心配でたまらないよ。いつも元気でいてほしいよ。僕はいつもお母さんのそばにいて見守っているよ。僕がこの家にいたとき、お母さんは僕のことを気にかけて見守ってくれたでしょ。同じように今は僕が気にかけて見守っているんだよ。おじいちゃんおばあちゃんも見守っているよ。
だから僕といっしょに毎日元気に暮らそうね。暖かくなったら、庭でお母さんといっしょに遊びたいよ。お母さんは植木の手入れをして、僕はあちこち歩いたり、日向で昼寝をしてもいいな。お花がきれいな庭で、お母さんが花を見てうれしそうな顔をするのを見たいよ。僕だって花が好きだよ。いっしょに見たいよ。
（今朝は亡くなった柴犬レオから手紙をもらいました）
シンビジュームのつぼみがふくらみはじめた
今年は少し早いようだ
花壇に植えたミニアイリスの花が今朝咲いた
午後から雪が降るというのに、タイミングが悪く
かわいそうな気もする
昨日まで暖かかったから花もその気になったのだろう
昨日はドッグ入りをした船のように休んでいた。疲れが出て、首の筋を寝違え、回らなくなった。土曜日にこどもたちとゲームをし過ぎたのがいけなかったようだ。気持ちは童心に帰っても、体は老齢化したままなので、そのギャップが数日後に出た。これからこどもと遊ぶ時はほどほどに。
今日は立春だが、東京は午後から雪の予報。明日は零下の冷え込みだそうだ。
外は寒いので、炬燵に入り、一昨年3月から５月のブログを読んでみた。花がだんだんと多くなり、桜の季節になり、新緑の季節になる頃までのブログ。レオがいた日々がよみがえってくる。日々変化するレオの体調、頻発する発作を心配し、振り回されて大変なように見えるがあの日々は人生後半でいちばん幸せな時かもしれないと思った。生きているといいことがある、生きていてよかったと思える時が来るという見方もある・・・・・・・。そうでなくても生きているだけでいい。少しはいいことがあればいい。レオのことを思い出せるから、それだけでもいいような気もする。春になれば花が咲くし、四季折々の空、そこに浮かぶ雲を見るのも好きだし。絵を描くのも好きだし。好きなことがあるだけでもいい。
4時ころ、庭を見たら雪が降っていた。どおりで寒いと思った。このまま降り続ければ積もるだろう。明日の朝はうっすら雪景色かな？
