健康診断を受ける

 朝は風が強く、冷え込みも強かったが日中はひざしが出てあたたかくなった。
 午前中は1月末まで受け付けている区の無料の健康診断を受けに近くの病院に行った。前に受けたのは2008年末だからほぼ5年ぶり。その間に激しいめまいを起こし、救急車で運ばれることがあったが、現在はめまいが起こることなく落ち着いている。父の介護に続き、老犬レオの介護がはじまり、自分の健康診断まで手が回らなかった。というより、健康診断のため病院に行くなら家で横になって休んでいたいという状況だった。
 やっと自分に目を向けることができるようになった。といっても柴犬レオがいなくなっていいなどとは思っていない。レオの介護がもっと続いても、なんとかしのいでいただろうし、レオがそばにいてくれることを喜んだだろう。
 期限ぎりぎりに来る人はわたししかいなくて、健康診断は2時間ほどで終わった。眼底検査は、眼科が水曜休診なので、健康診断の結果を聞きに行く日にあらためて受けることにした。ノロウィルスとインフルエンザが流行っていると新聞のニュースで見た。健康診断と引き換えに病気をもらうのは嫌なのでマスクをして用心した。
 ぜんぶで2時間弱の簡単な検査さえ、父やレオがいた頃は受けようとまったく思わなかった。時間のよゆうというより、気持ちと体力のよゆうがなかったのだろう。
2008年の健康診断では再検査が2つあった。どんな診断が出るか少しばかり心配である。

柴犬レオのお骨の横に置いた花瓶に、庭の八重の紅梅を切り花にして手向けた。
梅の香りが部屋にほのかに漂う。部屋の中に一足早い春が来た。
「梅の香が部屋に漂い亡きレオも春の訪れ喜ばん」
「紅梅の枝を手向けて亡き犬とともに春の香り楽しむ」


花壇や植木鉢に植えたパンジービオラプリムラなどが
花をほころばせて、少しずつ春が近づいていることを感じさせてくれる