柚子をもらう

 日中は気温が上がり、陽射しも出た。ここのところ、心身の調子がすっきりしなく、今日も同様だった。とはいっても。燃えるごみを出す日なので、庭の通路や駐車場の掃除をし、掃いた落ち葉を庭の掘った穴に埋め、夾竹桃の枝を小さく切ってゴミ袋に入れた。太い枝は鋸で短く切ってゴミとして出すが、手首ほどの太さの枝を一回だけ切って、どっと疲れが出たので後回しにした。
 柴犬レオは昨年6月に亡くなり、もう七か月がたつが今日は無性に会いたくなり困った。家のどこかでレオが眠っていてくれたらどんなにいいだろう。レオの幻が庭のあちこちを歩いていて、日の当たる庭に面した部屋で眠っている。
 気持ちを振り切るように午後は庭に出て、花つきの悪い紅梅を剪定することにした。昨夏、枝を四方八方に伸ばして、周りの木を覆うような状態になった。かなり思い切った剪定が必要だ。脚立に上り、一番上の段にまたがるようにして立ち、鋸で枝元から2本切ったがそれだけで、エネルギーを使い尽くした。脚立を移動し、同じように太めの枝を切り落とそうとしたが、疲れてできないと思い、やめた。
 部屋に戻って休むとレオのことを思い出すが、横になった。しばらくたち外が暗くなってきたので、メダカの水がめの防寒のため、庭に出て畳表でかめのまわりを囲んでいると、近所の奥さんが自転車で通りかかった。自転車から降りて、柚子はある?と聞かれたので、ないわと答えると、後ろの籠にいっぱい載せた柚子を指さし、あげると言った。小粒だがたくさんもらった。もやもやしていた気持ちが柚子をもらったことで少し晴れた。この奥さんとは、お互いにあるものをあげたりもらったりのお付き合い。こちらからは花苗や庭で採れた梅、スモモなどをあげる。いつもありがとう。


柚子ジャムを作ろうと思うが
手間がかかりそう