紫陽花の季節がやってきた

 若葉の美しい季節、春の花が終わり、初夏の花が咲き始める季節がやってきた。庭には父が植えて増やした昔ながらの手毬咲きの紫陽花と、葉っぱが大きな額紫陽花があるが、これらの花期はもう少し先(といっても2週間くらいか)。咲き始めたのは山アジサイである。6〜7年前に一苗手に入れ、さし木でもう一苗増やした、小ぶりな手毬咲の花が咲く山アジサイ’舞妓’が咲き始めた。
 さし芽で増やしたのだから、親と同じ形質を受け継いでいるはずだが、ふたつの舞妓は花の色合いが違う。親は青系で、子は赤みが入り淡い赤紫系である。ただ、花が咲く時期は同じで数日前から色づいてきた。
 昨年、柴犬レオがいた頃、この紫陽花の絵を描いた。青系のほうである。小さな花びらが集まり、優しい丸みのある繊細な花を描くだけの気力があったことに驚く気持ちがある。庭に出て花をスケッチしながら、庭に面した部屋(広縁)に眠っているレオをガラス戸越しに時折見ていたのを思い出す。
 紫陽花が咲き始めるとレオの命日が近づいてくる。レオが亡くなったのは庭の紫陽花の花が満開の時期だった。
 
 この季節は庭仕事がやたら多い季節でもある。昨日は、梅の徒長枝や山吹の枝を切り、土曜日に剪定したベニカナメの枝を束ねてゴミとして出せるようにしたり、ぼちぼちと庭仕事をした。今日は。朝早く、グラジオラスの球根を11個植えた。赤と白を中心に、色のわからないものを数個。桃の木の徒長枝を鋸や剪定ばさみで切り、縮葉病になった葉を手でむしった。薬を散布したので、少しは効果があり、病気になった葉は一部である。
 せっせと庭仕事しながら、昨年、レオがいた頃もこうして庭仕事をしていたのかと思った。庭にいたり、部屋で眠っていたりするレオを気にしながら,様子を見に行ったりしがら。

アジサイ’舞妓’
こちらがもとからあった親株

さし木で増やした’舞妓’
花色に赤みが入っている


八重咲のツツジ
オオムラサキツツジや久留米躑躅の花が終わった後、咲き始める
今年は昨年より花数が少ないみたい