昨夜は高校のクラス会へ

 出席しない方向で考えていたクラス会だが、体調も問題なく、結局出席することにした。高校の同期会があった昨年5月以来、1年5か月ぶりに会う人もいれば、高校卒業後はじめて会うクラスの仲間もいた。半世紀近い時を隔てて会っても、ため口で気軽に話せるのがクラスメートの良いところ。
 男性たちはほとんどが定年退職を迎え、第二の人生を謳歌しているようだ。ただ、何人かの方は亡くなられている。出席された人の中にも抗がん剤治療中の方がいた。肺炎球菌の予防接種を受けるか受けないかなど、同じ年代ならではの話題も出た。親を見送ってそんなに時間がたっていないのに、自分もそろそろ介護保険のサービスが受けられる年齢になる。母は92歳まで生きたが、一度も介護保険のサービスを受けなかったことをふと思い出したりした。
 年はとっても高校生のときの面影をどの人も残している。出席した人が全員、自分の近況を話したが耳が遠くなったためか、周囲の音のせいもあり、よく聞き取れないこともあった。今度はもう少し落ち着いた店で開くのがいいかも。全体的に楽しいクラス会だった。
 連絡が取れない女性のクラスメートが多く、今回出席した女生徒はわたしを入れて三人だけ。高校卒業後、20代の半ばくらいまで連絡を取り合い、当時住んでいたアパートまで遊びに来てくれた友だちがいるが、あるときからお互いに連絡をしなくなった。今住んでいる家の近くにいた友だちとは30歳代くらいまで時々会うことがあったが、転居してしまい会わなくなった。あのときは連絡先を聞いておこうなどと思わなかった。今になっては連絡を取る術がない。Facebookに登録している女性のクラスメートも調べた限りではいないようだ。
 

 昨年と一昨年のブログを見ると、夾竹桃の剪定をこの時期にしている。そろそろだなと思い、午後は鋸で夾竹桃大枝を根元近くから切った。夾竹桃は切ったところから枝を盛んに伸ばすので、中途半端な位置で枝を切ると、頭でっかちな樹形になる。切るときは思い切って根元近くからにしたほうがよい。
 おだやか秋の光が庭に降り注ぐ。柿の木の下の地面に映る葉っぱの影が風で揺れるのを見て、こんな日は亡くなった柴犬レオを誘って、庭で過ごしたなと思い出した。レオはしばらくはくるくる回りながら歩いているが、疲れると地面に横たわって気持ち良さそうに眠っていた。わたしはスケッチブックを持って行き、レオのそばで寝ている姿をスケッチした。あの時間がいつまでも続くとは思っていなかったが、もっと長く続いてほしかった。

 おだやかな秋の庭に老犬の姿探せど葉陰揺れるだけ
 柿の葉の影畳に映りて揺れ動きたり遠い声のごとく


夾竹桃の剪定枝
今日は切って地面にころがしておき、枝の始末は後回しにした
わたしの腕より太い枝だが、夾竹桃は割と切りやすい木だ


夾竹桃を剪定したころの空
秋のきれいな雲が寂しさをかきたてた