柴犬レオのいない夏の庭

 まだ梅雨明け宣言は出ていないが、晴れの日が続いている。赤シソに漬けた梅も天気が続いているうちに干してしまおうと思い、今朝から干し始めた。紅い梅酢が垂れるので車のルーフの上で干すのはやめた。駐車場の空きスペースに脚立を横向きに設置して、その上に2キログラムの梅と赤シソをな並べた笊を載せた。
 体調がすっきりしない日が続いている。不調のひとつが腕の付け根あたりが痛いこと。痛みが軽くなると庭木の剪定などをして、また元に戻った。一昨日は家の裏手に野鳥が種を運んできて根付いたと思われる桑の木があり、切って切っても枝を伸ばすので、脚立に乗らなくても切れる範囲の枝を切った。これがいけなかったのか、右手を上に上げると痛くてブラシを持って髪を梳かせないほどになった。これはまずいと思い、入浴の後、庭仕事で腰を傷めたときに使っている湿布を腕に貼った。痛みを緩和する成分が入っている。これが効果があり、12時間ごとに貼り変えて3回目を張り替える時には痛みがほとんどなくなり、重たいものでなければふつうに腕を使えるようになった。
 湿布を貼ったのは、二の腕の裏、上腕三頭筋といわれるところ。ここが痛かったのだとはじめて合点がいった。日曜日に友だちと電話で長話をして、そのとき上腕二頭筋が弱っているという話になった。友だちは最近、家でできる腕の筋力トレーニングをしていると話していた。この話がきっかけとなり、自分の腕のどこが痛いのかがわかったのである。多分、樹高の高い木の枝を剪定する作業で、この腕の筋肉を酷使したのだろう。女性は一般的に上腕三頭筋がまったく鍛えられていない。この筋肉は意図的に鍛えないと日常生活の活動ではあまり使わない部位だと聞いたことがある。今の痛みが取れたら、少しづつ筋力トレーニングでもしようか。
 お盆の最中でもあり、体調もいまいちなので買い物以外の外出はしないで、干している梅を見に行ったり、メダカに餌をやるなど、家と庭を行ったり来たり。夏の庭は湿気の多い空気がまとわりつくが時々風が気持ちいい。裏庭は午後になると柿や桜の木の陰になり、一昨年の夏を思い出す。一昨年は外に出てもほとんど歩けず、夏は日陰になった裏庭でよく過ごしていた。くるくる回りながら歩いたり、地面に横たわり眠ったり。わたしはいっしょに庭にいて、眠っているレオの絵をよく描いた。
 思い返せば、夏の庭でレオとのんびり過ごしたのは2012年の夏、一回だけだった。その前の年はもう少し歩けたので、そんなに庭で過ごす時間は長くなかった。2013年は夏が来る前にこの世を去った。
 今年の夏の庭。昨年とも一昨年ともほとんどく変わっていないように見える。今年は鉢植えのインパチェンスがないくらいか。一昨年春に植えたオカメ桜は2倍以上背が高くなった。よく見ると時間が過ぎたことを庭のあれこれが物語る。変わっている所と変わっていない所、一番大きな変化はレオが庭のどこにも家のどこにもいないことか。レオがこの庭にいても不思議でないような気がする。わたしも庭もそんなに変わっていない。いまレオがいたら、前と同じように暮らせるよ。


昨日(14日)早朝の空
朝焼けがきれいだった


これも14日早朝の空
月影が残っていた


6月の終わりごろから咲き始めた木槿(むくげ)



ミソハギは数日前から咲き始めた


赤シソで漬けた梅とシソの葉を干した
梅は2キログラムほど