疲れがたまり、元気がでない

 
 寒い日が続く。ただ、庭のメダカが棲む水がめは凍っていなかった。水がめにベニヤ板で蓋をして、畳表でまわりをおおって壁を作った防寒対策が効いたようだ。寒い場所に置いた水がめのメダカは寒さで全滅したと思っていたが、今日の夕方、水がめの底の方に薄い緋色のメダカの影を見た。気配を察して、きびすを返し、姿を消した。元気なのが一匹でも残っていたのを確認でき、こちらも少し元気をもらった。これからは防寒対策にも力が入る。魚影のない水がめでは、心もとなく、やる気が失せていくから。
 今日は朝から疲れがたまった感じで、体も気持ちも重たい。パソコントラブルで愛用の機種が使えなくなり、古いパソコンをなんとか動かそうとしたり、新しいパソコンを買ってやっと使えるようにするまで、あちこちのサポートセンターに電話したりなど、パソコンがらみの疲労がたまったようだ。
 それでも午前中は、庭の落ち葉を掃除し、剪定したザクロのとげとげの枝を小さく切ってゴミ袋に入れたりした。ザクロの枝は,柚子の枝ほどの迫力はないが、細く長い棘がたくさんついていて、ゴミ袋にたくさんの穴があいた。こういう時、棘の多い木を植えた父に恨み言を言いたくなる。
 夕方。郵便受けに浜松に住む大学時代の友人からのハガキを見つけた。この春から浜松で花博が開催されるので、いっしょに観に行きましょうとのお誘い。もう一人の友人も交えて三人で、と書いてあった。10年前も浜松で花博が開かれ、そのときも三人で会場を巡ったことを思い出した。あの時は柴犬レオの散歩を気にして、夕方早めに帰ったのを覚えている。あの時は父母も健在だったし、10年の歳月はわたしの身辺にたくさんの変化をもたらした。
 友もわたしも10歳年をとったが、まだ会場を元気に歩けそうだから、春になったら訪ねてみよう。
浜松といえばノロウィルスで小学校の休校が相次いでいる。友だちの家族は大丈夫だろうか。

 今日は阪神大震災から19年間目にあたる。その年は明けてすぐ隣に住む母の姉(わたしにとって叔母)が亡くなり、葬儀をすませほどなくして震災がおこった。朝起きて居間のテレビをつけたが、そこに映し出される震災後の街の光景に衝撃を受けた。こんなことが起こるとは信じがたく、画面から目が離せなかった。
 神戸市では、震災を知らない住人(震災後に生まれた世代と移住者)が5割近くに及ぶと報じていたが、時の流れを感じた。


花の季節の柴犬レオ
2007年4月、多摩川の河原で


晩年の散歩コースだった桜並木がある用水路で、2007年春のレオ