九品仏・浄真寺の紅葉を観に行く

 空気が乾燥しているが日中は日差しがあたたかい。買いものに行った帰りに、九品仏の浄真寺にふらっと立ち寄った。参道の紅葉に誘われた感じだった。
 銀杏は黄葉が終わりかけ、黄色い落葉が境内を埋め尽くしている。カエデの紅葉はいまが盛りで、晩秋の夕暮れ近くの光に照らされ、ため息を誘う美しさ。カメラをかまえる人の姿があちこちに。
 わたしも同じようにデジカメでたくさんのショットを撮った。思い出すのは今年の夏、柴犬レオが亡くなって間もない頃、早朝の長い散歩でここまで足を伸ばしたときのことだ。あのときは朝目が覚めると、外に出たくなり、駆り立てられるようにレオとの思い出がある場所を歩いた。そのときに比べれば今はだいぶ落ち着いた。あのときは青葉の季節だったが、時が流れ紅葉の季節が来るなどとは少しも考えなかった。永遠に辛い夏が続くように思っていたのかもしれない。
 だが時は流れている。有難いと思うと同時に、寂しくもある。
 夏に訪れた時は観れなかった三体の阿弥陀如来像を拝むことができ、本堂の中に入ってご本尊の釈迦如来像を拝むことができた。あのときは早朝だったが今日は夕暮れ近く。浄真寺の境内も彩りを変えたように、わたしの気持ちも彩りを変えていくのだろうか。

総門を入るとカエデの紅葉が迎えてくれる

お地蔵様を見ると、やさしい気持ち・・・・・・

カエデの色づき方もまちまちで、混じり合う色がきれい
後ろの黄色の葉は銀杏


九品仏の大銀杏はたくさんの葉を落して
落ち葉の海の中に堂々と立つ
やはり、大木、古木はいいなと思った


大銀杏と、向こうに見えるのは仁王門