庭には落ち葉がいっぱい

 数日前から、落葉が目立つようになった。前日はいても朝起きると、地面に落ち葉が重なっている。昨夜は風が強く、どしゃぶりの雨が降ったので今朝の庭はいっそう落ち葉が目立ち、あちこちに落ち葉の吹き溜まりができていた。
 駐車場は濡れ落ち葉がいっぱいで掃き集めるのが大変。家の前の道路は、斜めお向かいの家のザクロの木か小さめの葉っぱがたくさん落ち、黄色い模様ができたみたい。
 道路の掃除をひとりでするのは大変なので自宅の駐車場と出口近くの道路だけにした。しばらくたつとお隣とお向かいの奥さんが道路を掃除していたので、竹箒を持ってきて加わり、いっしょに掃き集めた。3人ですると、すぐ終わった。
 道路の掃除に加わる前に、裏庭を占領している柿の枝をぼきぼき折ってゴミ袋にいれ、大量の柿や桜の落ち葉を掃き集めてこちらもゴミ袋に入れた。燃えるゴミとして出し、葉っぱは腐葉土にするつもり。
 昨日の午後は2階の部屋の窓から高枝鋏を使って、たくさんの柿の木の枝を切り落とした。15〜20本くらいは切っただろう。もちろん、ほとんどが柿の実が付いた枝で、地面にそのまま落したので傷ついた実も多い。傷ついた柿を除けて、隣近所の人にさしあげた。家まで取りに来てくれた奥さんもいる。うれしそ柿が大好きと言って、とても喜んでいた。さしあげた方々に喜んでもらえると、柿の木を植えた父もどこかで顔をほころばせているだろう。母と、今年は豊作だなあ。おいしそうだな。なんて話しているかもしれない。
 今年は柿の花が今までみたことがないほどたくさん咲いた。花がぜんぶ実になったら、柿の木にとって負担になるだろうと思っていたら、小さな緑色の実になった頃、もう少し大きくなってからも、たくさんの実が落ちた。こんなに落ちたら、柿の実がなくなってしまうのでは、と思うほど、だが柿の木はうまくバランスをとっていたようだ。自分が大きく育てられるだけの実を残した。あんなにたくさんの未成熟な実が落ちたのに、ふたを開けてみれば今年の柿は大豊作だった。柿の木にお疲れさま、ありがとうと言いたい。
 気になるのは柿の花がいつ咲いたか。柿の花を見た記憶があるのだが、あれは柴犬レオがいた頃だったのか、レオがいなくなってからだったのだろうか。ネットで調べてみたら、柿の花は5月末から6月初めころに咲くとあった。そうか、柿の花が咲いたとき、まだレオはこの家にいたのだな。花が咲いた後、かなりの花が落ちると書いてあるが、柿の花が落ちた頃もレオがいたのだ。そう思うと柿の実を見る目も変わる。レオがいた頃咲いた花が(すべてではないにしろ)こうして大きな実になり、赤く熟くして・・・・晩秋の庭を彩っている。時間が過ぎたのだな。レオといっしょに柿の熟した実を眺めて、庭で眠るレオのかたわらで柿の実を収穫する。もうそういうことはないのだな。
 思えば、レオがいる頃、スモモや桃の花も咲いたが実が熟す頃はいなかった。レオがいる頃花が咲いて実を収穫したのは梅だけ。やっとの思いで生きているレオのかたわらで、わたしは豊作となった梅の収穫に忙しかった。梅の収穫や漬け込みの最中にレオは他界した。
 今年は梅、スモモ、桃、柿と庭に植えた果樹がすべて大豊作で、こういう豊かな実りの年にレオが他界したことは生涯忘れることがないだろう。

 夕方近く、花壇にムスカリ40球ほど、ヒヤシンスの球根10球を植え付けた。ビオラやパンジー、スイートアリッサムの花苗もいっしょに植えた。昨年秋より少し植え付けが遅れていたので、今日少しでも植えられてよかった。霜が降りる前に植え付けをせんぶすませたいので。



昨日収穫した柿


収穫の後の散らかった庭
柿の枝が散乱している


桜の落ち葉が重なっている
これも昨日の庭


枝を切って、だいぶすっきりしてきた柿の木
こみあった枝や、実のついた枝をさらに切る予定



柿の枝と、つる梅もどき、こうり柳の枝を生けてみた
つる梅もどきとこうり柳は一か月前のいけ花教室で生けたもの
枝物は長持ちする